AppsではStripe決済を利用する際、請求先住所を顧客に入力させることを強く推奨しています。その理由について。
不審請求を理由にしたStripeアカウント停止が増えている
不審請求とは、例えば顧客のクレジットカードを別の誰かが使っているなど、クレジットカード会社(Stripe)が怪しいと思った支払いのことです。
最近Stripeでは不審請求の検知を強化しているようで、この疑いをかけられたアカウントがアカウント停止されるという事象が多発しています。(特に5万円以上の高額商品)
Stripeは一度疑いをかけられるとアカウント復活が難しい
このアカウント停止は目視ではなくシステム検知なので、その検知に引っかかると実際に不正請求ではなくてもアカウントが停止されます。こうなると入金が停止したり、全ての顧客の売上が返金されるといったような事態になるケースもあります。
オーソリチェックを徹底することでリスクの軽減は可能
オーソリチェックとは決済時に行われる取引チェックのことです。Stripeのドキュメントには下記のように書かれています。
カード決済における不承認を 0 にし、100% のオーソリ成功率を実現することは、特に多額の支払いを処理する場合にはほぼ不可能と言わざるを得ません。しかし、オーソリ成功率を注視すれば、ネットワークによる支払いの不承認の急増とそのタイミングを把握して、適切に対応できます。小さな改善でも、大きな影響をもたらす可能性があります。たとえば大手企業の中には、オーソリ成功率を 0.5% 高めただけで、毎年の収益が数億円増加したケースもあります。
Stripe Guides
オーソリ成功率を高めるためにできることは多数あります。以下に例を示します。
追加の請求情報を収集して送信する: 支払いリクエストにはできるだけ多くの情報を記載します。これにより、カード発行会社はより多くの判断材料をもとに正当な取引を確認できます。特にアメリカやイギリスでは、郵便番号やセキュリティコードを渡すことで、ビジネスのオーソリ成功率は向上します。
このStripeからの提案に従い、Appsではより多くの顧客情報をStripeに送信することを推奨することにいたしました。
高額商品じゃなければ入力させなくていいのか?
月5万円以上の高額商品を販売するのであれば請求先住所を入力させることは必須でしょう。では月5万円以下の商品、例えば500円のフロントエンド商品でも請求先住所は全て入力させるよう必要があるのでしょうか?
これについての回答ですが、不審請求リスクによるアカウント停止は個々のケースに分かれるため一概にはこうするべきということは言えません。高額商品でも問題なく販売できている利用者様も大勢いらっしゃいますし、古いアカウントだと大丈夫だけど新しいアカウントだと停止されやすいなどもあります。ですので、Appsとしては基本的には全ての情報を入力させて防止に努めてくださいという回答になってしまいます。
ただ、現実的な話をすると、安価な商品で、どうしても全ての情報を入力させることが難しい場合は、「カード名義」「郵便番号」は最低限入力させて他をオフにするという運用もアリかなと思います。
※カード名義と郵便番号はStripeが強く入力を推奨している項目です
決済フォームに請求先情報を入力させる方法
- プラン編集画面にアクセス
- 「請求先住所を入力させる(Stripe) 」という項目で各種入力させたい情報にチェックを入れる
まとめ
- Stripeで不審請求を理由にしたアカウント停止が増えている
- そのリスク軽減方法として「請求先住所」を顧客に入力させるという方法がある
- 5万円を超える高額商品の販売なら全ての項目を入力させるべきである
- 高額商品じゃなくても最低限「カード名義」「郵便番号」は入力させるべきである
以上となります。参考になれば幸いです。
Appsアカウント作成方法はこちら
┗STEP.2〜STEP.4について、次項の「2. 試しに決済ページを作ってみる」で詳しくご説明します。
- 利用する決済代行会社を決める
- 試しに決済ページを作ってみる
- 審査用販売サイトを作る 重要
- 決済代行会社のアカウントを作成する
┣Stripeの方はこちら
┗UnivaPayの方はこちら - Appsアカウントと決済代行会社のアカウントを連携する
┣Stripeの方はこちら
┗UnivaPayの方はこちら - テスト決済して問題なければ販売開始 重要
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