80歳からのクレジットカード選び: 安全性・使い勝手・年金利用者の審査実態を徹底比較

クレジットカードを80歳から新たに作りたい、または持ち続けたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。年金生活に入ってからのクレジットカード利用には、審査基準や安全性、使い勝手など、若い世代とは異なる注意点があります。

本記事では、80歳以上の方がクレジットカードを選ぶ際のポイントを詳しく解説し、年金受給者でも審査に通りやすいカードや、高齢者向けのサポートが充実したカードを紹介します。初めてクレジットカードを作る方や、今持っているカードの見直しを考えている方に向けて、選び方のポイントも詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたに最適なクレジットカードが見つかり、安全で快適なカード生活を送ることができるはずです。

はじめに

この記事の狙いと対象読者

この記事は、以下のような方々を対象としています。

  • 80歳以上でクレジットカードの新規申込を検討している方
  • 年金収入のみでカードを持てるか不安を感じている方
  • 現在持っているカードの更新や切り替えを考えている方
  • 高齢の家族のためにカード選びをサポートしたい方
  • オンラインショッピングや旅行でカードを安全に使いたい方

高齢者のクレジットカード利用は年々増加しており、適切なカードを選ぶことで、日常生活がより便利で安全になります。この記事では、実際の審査基準や具体的なカードの比較を通じて、あなたに最適な一枚を見つけるお手伝いをします。

80歳以上のクレジットカード利用の現状と注意点

近年、高齢者のクレジットカード利用は増加傾向にあります。その背景には以下のような要因があります。

増加の背景

  • オンラインショッピングの普及により、自宅で買い物を完結できる利便性
  • キャッシュレス決済の浸透による現金管理の負担軽減
  • ポイント還元による実質的な節約効果
  • 海外旅行や趣味の活動での利用機会の増加

80歳以上の方が直面する課題

  • 年齢制限による申込制限がある場合がある
  • 年金収入のみでは審査が通りにくいケースがある
  • オンライン申込の操作に不安を感じる
  • セキュリティ対策や不正利用への懸念
  • 家族のサポートが必要な場合の手続き方法

これらの課題に対して、適切なカード選びと正しい知識があれば、80歳以上でも安心してクレジットカードを利用できます。次の章から、具体的な審査の実態と選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。

第1章: 基本知識

80代がクレジットカードを持つ際の審査の実態

80代の方がクレジットカードを申し込む際、審査は若い世代とは異なる基準で行われることがあります。ここでは、審査の実態について詳しく解説します。

審査で重視される主な項目

審査項目内容80歳以上での評価ポイント
年齢申込可能年齢の範囲内か多くのカードは申込上限なし、または75〜80歳まで
収入安定した収入があるか年金収入も安定収入として評価される
信用情報過去の支払い履歴長年の良好な支払い実績はプラス評価
資産状況貯蓄や不動産など高齢者の場合、資産状況が重視される傾向
既存のカード他社での利用状況既にカードを持っている場合は有利

年金収入での審査ポイント

年金収入は「安定した収入」として認められるケースが多くなっています。特に以下のような場合は審査に通りやすい傾向があります。

  • 厚生年金や共済年金など、一定額以上の年金を受給している
  • 他の借入やローンの残高が少ない、またはない
  • 過去にクレジットカードの延滞履歴がない
  • 持ち家など、一定の資産を保有している

審査に通りやすくするための準備

  1. 信用情報の確認
    • CIC(指定信用情報機関)で自分の信用情報を確認しておく
    • 過去の延滞などがある場合は、解消してから申し込む
  2. 必要書類の準備
    • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
    • 年金受給証明書や年金振込通知書
    • 必要に応じて収入証明書類
  3. 申込内容の正確性
    • 年金額は正確に記入する
    • 虚偽の記載は審査落ちの原因になる
    • 不明な点は事前にカード会社に確認する

年齢制限と申込可能年齢の目安

クレジットカードの年齢制限は、カード会社やカードの種類によって大きく異なります。ここでは、80歳以上の方が知っておくべき年齢制限の実態を解説します。

一般的な年齢制限の傾向

カードの種類申込可能年齢80歳以上での申込備考
一般カード18歳以上多くが上限なし一部は75歳までの制限あり
ゴールドカード20歳以上カード会社による審査基準がやや厳しい
プラチナカード25歳以上カード会社による招待制の場合もあり
家族カード15〜18歳以上本会員の年齢制限に準ずる本会員が持てれば発行可能

80歳以上でも申込可能な主なカードの特徴

申込に年齢上限を設けていないカード会社も多く、以下のような特徴があります。

  • 年会費無料のカードは年齢制限が緩い傾向
  • 流通系カード(イオン、セブン、楽天など)は比較的柔軟
  • 銀行系カードは審査基準がやや厳しめ
  • 既存顧客の更新は年齢による制限が少ない

既存カードの更新について

既にクレジットカードを持っている場合、更新時の年齢制限は申込時よりも緩やかです。

  • 多くのカード会社は、利用実績が良好であれば80歳以降も更新可能
  • 更新時に審査はあるが、新規申込よりハードルは低い
  • カード会社から更新不可の通知がない限り、継続利用できる
  • 更新できない場合は、事前に通知が来る

年齢制限を確認する方法

  1. カード会社の公式サイトで申込条件を確認
  2. コールセンターに直接問い合わせる
  3. 店頭窓口で相談する(流通系カードの場合)

年金など収入源別の審査ポイント

80歳以上の方の収入源は様々ですが、それぞれの収入源に応じた審査のポイントがあります。ここでは、収入源別の審査の実態を詳しく解説します。

収入源別の審査評価

収入源審査での評価必要な証明書類審査通過のポイント
国民年金基礎的な収入として評価年金振込通知書他の収入源との合算で有利
厚生年金安定収入として高評価年金証書、振込通知書月額10万円以上が目安
企業年金プラス評価年金振込証明書厚生年金との合算で審査有利
不動産収入継続的収入として評価確定申告書、賃貸契約書安定性が重視される
株式配当補助的収入として評価配当金計算書メインの収入源には不向き
預貯金資産として評価通帳、残高証明書収入の補完として有効

年金収入のみの場合の審査対策

年金のみでクレジットカードを申し込む場合、以下のポイントを押さえることで審査通過率が上がります。

  1. 利用限度額を低めに設定する
    • 年収の10〜20%程度を目安に
    • 必要最小限の額で申し込む(10〜30万円程度)
    • 後から増額も可能
  2. 既存の良好な支払い実績をアピール
    • 公共料金の口座引き落とし実績
    • 他社カードの利用実績(延滞なし)
    • ローンの完済実績
  3. 資産状況を明確に示す
    • 持ち家がある場合は記入する
    • 一定額以上の預貯金がある場合も有利
    • 不動産や金融資産は審査でプラス評価

複数の収入源がある場合の申告方法

年金に加えて他の収入がある場合は、合算して申告することで審査に有利になります。

  • 年金 + 不動産収入
  • 年金 + 企業年金
  • 年金 + パート・アルバイト収入
  • 年金 + 株式配当

申告する際は、各収入源を明確に記載し、必要に応じて証明書類を準備しましょう。

世帯収入での審査も可能

一部のカード会社では、配偶者や同居家族の収入を合算して審査してもらえる場合があります。

  • 配偶者が働いている場合
  • 同居の子供に収入がある場合
  • 家族全体の収入状況を考慮してもらえる

この場合、申込時に「世帯収入」として記入できる項目があるか確認しましょう。

第2章: カードの選び方

安全性重視のポイント(セキュリティ・利用限度・補償)

80歳以上の方がクレジットカードを選ぶ際、最も重視すべきは安全性です。ここでは、セキュリティ機能や補償制度について詳しく解説します。

セキュリティ機能の比較

セキュリティ機能内容高齢者にとってのメリット対応カード例
ナンバーレスカードカード券面に番号記載なし盗み見リスクが低い三井住友カード(NL)、JCB CARD W
ICチップ搭載偽造防止機能不正利用のリスク低減ほぼ全てのカード
3Dセキュアオンライン決済の本人認証ネット詐欺防止多くのカードで対応
利用通知メール利用の都度メール通知不正利用の早期発見楽天カード、イオンカードなど
利用制限設定利用額や利用先の制限可能使いすぎ防止エポスカード、セゾンカード

不正利用補償の充実度

クレジットカードには、不正利用された場合の補償制度が付帯していますが、補償内容はカードによって異なります。

標準的な補償内容

  • 不正利用の発覚から60日以内の届出で全額補償
  • 紛失・盗難による不正利用も補償対象
  • オンライン決済での不正利用も補償

高齢者向けに確認すべき補償ポイント

  1. 補償期間の長さ(60日以内が一般的、90日のカードもあり)
  2. 家族による代理申請が可能か
  3. 暗証番号を使われた場合の補償有無
  4. 海外での不正利用も対象か

利用限度額の設定方法

80歳以上の方は、安全性を考慮して利用限度額を低めに設定することをおすすめします。

利用限度額設定の目安

月の想定利用額推奨利用限度額設定理由
3〜5万円10〜20万円日常的な買い物中心
5〜10万円20〜30万円旅行やまとまった買い物あり
10万円以上30〜50万円オンライン決済や高額商品の購入あり

利用限度額を低く設定するメリット

  • 不正利用時の被害額を抑えられる
  • 使いすぎのリスクが減る
  • 審査に通りやすくなる
  • 家族が管理しやすい

後から限度額の変更も可能

  • 必要に応じて増額申請ができる
  • 一時的な増額(旅行時など)も可能
  • 減額はいつでも申請できる

年会費とコストパフォーマンスの見極め

年金生活の中でクレジットカードを持つ際、年会費とそれに見合う特典のバランスが重要です。ここでは、コストパフォーマンスの良いカード選びのポイントを解説します。

年会費の種類と特徴

年会費タイプ金額の目安メリットデメリット80歳以上の方への適性
永年無料0円コストゼロで持てる特典がやや少ない◎ おすすめ
初年度無料2年目以降1,000〜2,000円試しやすい2年目以降のコスト△ 要検討
条件付き無料年1回利用で無料など実質無料にできる条件を忘れるリスク○ 管理できれば可
有料(一般)1,000〜3,000円付帯サービス充実毎年コストがかかる△ 特典次第
有料(ゴールド)10,000円以上手厚い補償・特典高額なコスト× 一般的には不要

年会費無料カードで十分なケース

以下のような利用目的の場合、年会費無料カードで十分に対応できます。

  • 日常の買い物やスーパーでの利用が中心
  • 年間利用額が50万円以下
  • 海外旅行保険などの特典を必要としない
  • シンプルにポイントを貯めたい

年会費有料カードを検討すべきケース

一方、以下のような場合は年会費有料カードの方がお得になることがあります。

年会費のもとが取れる計算例

  • 年会費2,000円のカード
  • ポイント還元率1.5%(無料カードは0.5%)
  • 年間利用額が20万円の場合
    • 有料カード:3,000円分のポイント – 2,000円 = 1,000円のプラス
    • 無料カード:1,000円分のポイント
    • 差額:2,000円のお得

特典でもとを取る例

  • 年会費10,000円のゴールドカード
  • 空港ラウンジ無料(1回2,000円相当)× 年5回利用 = 10,000円
  • 旅行保険の加入不要で年間5,000円節約
  • 合計15,000円 – 10,000円 = 5,000円のプラス

カードの使い勝手の観点(家族カード・ETC・オンライン手続き)

クレジットカードは単に決済ができるだけでなく、様々な付帯機能があります。80歳以上の方が使いやすいカードの条件を見ていきましょう。

家族カードの活用メリット

家族カードは、本会員のカードに付帯して発行できる追加カードです。高齢者にとって以下のメリットがあります。

メリット詳細活用シーン
利用明細の一元化家族全員の利用が一つの明細に家計管理が楽になる
ポイントの合算家族の利用分も本会員に集約効率的にポイントが貯まる
審査不要本会員の審査のみで発行可能配偶者も簡単に持てる
緊急時の代替本会員のカードが使えない時家族が代わりに使える
低コスト年会費無料または格安経済的な負担が少ない

家族カードの注意点

  • 利用限度額は本会員と共有
  • 本会員が解約すると家族カードも使えなくなる
  • 利用内容は本会員の明細に記載される

ETCカードの必要性と選び方

80歳以上でも車を運転される方は多く、ETCカードの需要も高いです。

ETCカード発行の比較

カード会社ETCカード年会費発行手数料特徴
楽天カード550円無料楽天ポイントが貯まる
イオンカード無料無料完全無料で持てる
三井住友カード550円(初年度無料)無料年1回利用で次年度無料
JCB CARD W無料無料若年層向けだが年齢上限なし
セゾンカード無料無料永久不滅ポイントが貯まる

ETC利用での注意点

  • カード挿入忘れに注意
  • 有効期限切れの確認
  • ETC専用カードと一体型カードの違いを理解

オンライン手続きの難易度

近年、多くのカード会社がオンライン手続きを推奨していますが、高齢者にとっては難しい場合があります。

高齢者に優しいカード会社の特徴

  • 電話でのサポートが充実(24時間対応)
  • 店舗窓口での手続きが可能
  • 郵送での手続きにも対応
  • わかりやすいウェブサイト設計
  • 音声ガイダンスが明瞭

オンライン手続きが必要な主な場面

  1. 利用明細の確認
  2. ポイント交換
  3. 住所変更
  4. 利用限度額の変更
  5. リボ払い・分割払いの設定変更

代替手段の確認

  • 紙の利用明細書を郵送してもらえるか(有料の場合あり)
  • 電話でのポイント交換が可能か
  • 窓口での手続きに対応しているか

第3章: おすすめカード比較(カテゴリ別)

年会費無料・実質コストが低いカード

80歳以上の方におすすめの年会費無料カードを紹介します。コストを抑えながらも充実したサービスを受けられるカードを厳選しました。

おすすめ年会費無料カード比較表

カード名国際ブランドポイント還元率特徴申込可能年齢高齢者向けサポート
楽天カードVisa, Mastercard, JCB1.0%楽天市場で高還元18歳以上(上限なし)電話サポート充実
イオンカードセレクトVisa, Mastercard, JCB0.5%(イオンで1.0%)イオングループでお得18歳以上(上限なし)店舗窓口あり
エポスカードVisa0.5%丸井グループで優待18歳以上(上限なし)マルイ店舗で相談可
セゾンカードVisa, Mastercard, JCB0.5%永久不滅ポイント18歳以上(上限なし)電話サポート充実
ライフカードVisa, Mastercard, JCB0.5%誕生月3倍18歳以上(上限なし)デポジット型あり

1. 楽天カード

基本情報

  • 年会費:永年無料
  • ポイント還元率:1.0%(楽天市場では3.0%以上)
  • 国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
  • 申込可能年齢:18歳以上(上限なし)

80歳以上の方におすすめの理由

  • シンプルでわかりやすいポイントシステム
  • 楽天市場でのオンラインショッピングに便利
  • 利用通知メールで安心
  • カスタマーサポートが24時間対応

注意点

  • オンライン申込が基本(電話サポートあり)
  • メールマガジンが多い(設定で停止可能)

2. イオンカードセレクト

基本情報

  • 年会費:永年無料
  • ポイント還元率:0.5%(イオングループで1.0%)
  • 国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
  • 申込可能年齢:18歳以上(上限なし)

80歳以上の方におすすめの理由

  • イオン店舗で申込・相談が可能
  • お客様感謝デー(毎月20日・30日)は5%オフ
  • WAONとの一体型で便利
  • 店舗スタッフのサポートが受けられる

注意点

  • イオングループ以外での還元率は平均的
  • キャッシュカード機能付きの場合、銀行口座開設が必要

3. エポスカード

基本情報

  • 年会費:永年無料
  • ポイント還元率:0.5%
  • 国際ブランド:Visa
  • 申込可能年齢:18歳以上(上限なし)

80歳以上の方におすすめの理由

  • マルイ店舗で即日発行可能
  • 海外旅行保険が自動付帯(年会費無料では珍しい)
  • 全国10,000店舗以上の優待
  • 窓口でのサポートが充実

注意点

  • 基本還元率は0.5%とやや低め
  • 優待を活用しないとメリットが少ない

ポイント還元・使い勝手が良いカード

日常的な利用でポイントが貯まりやすく、使い勝手の良いカードを紹介します。

ポイント還元率比較表

カード名基本還元率特定店舗での還元率ポイントの使い道ポイント有効期限
JCB CARD W1.0%Amazon・セブン-イレブンで2.0%キャッシュバック、商品交換獲得から2年
dカード1.0%ローソン最大5%dポイント加盟店、ケータイ料金4年
Yahoo! JAPANカード1.0%Yahoo!ショッピングで3.0%PayPay、Tポイント1年(延長可)
リクルートカード1.2%じゃらん・ホットペッパーで最大4.2%Pontaポイント最終利用から1年
Orico Card THE POINT1.0%入会後6ヶ月2.0%Amazonギフト券等1年

1. JCB CARD W

基本情報

  • 年会費:永年無料
  • ポイント還元率:1.0%(通常のJCBカードの2倍)
  • 国際ブランド:JCB
  • 申込可能年齢:18歳以上39歳以下(発行後は年齢制限なく利用可能)

注意点

  • 新規申込は39歳までの制限あり
  • 既に持っている場合は80歳以上でも継続利用可能
  • オンライン申込専用

2. dカード

基本情報

  • 年会費:永年無料
  • ポイント還元率:1.0%
  • 国際ブランド:Visa、Mastercard
  • 申込可能年齢:18歳以上(上限なし)

80歳以上の方におすすめの理由

  • dポイントが貯まりやすく、使いやすい
  • ローソンでの買い物がお得
  • ドコモユーザーならさらに優遇
  • 携帯電話料金の支払いでポイント付与

ポイントの活用方法

  • ローソンやマクドナルドで利用
  • ドコモ料金の支払いに充当
  • d払いと連携して使う
  • 商品交換やギフト券に交換

3. リクルートカード

基本情報

  • 年会費:永年無料
  • ポイント還元率:1.2%(年会費無料カードでは最高水準)
  • 国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
  • 申込可能年齢:18歳以上(上限なし)

80歳以上の方におすすめの理由

  • 基本還元率が高い
  • じゃらんでの旅行予約でさらにお得
  • ホットペッパーグルメで飲食がお得
  • Pontaポイントとして幅広く使える

ポイント活用のコツ

  • Pontaポイントに等価交換
  • ローソンやケンタッキーで利用
  • じゃらんで旅行予約時に使用
  • dポイントにも交換可能(期間限定)

高齢者向けのサポート体制が充実しているカード

80歳以上の方が安心して利用できる、サポート体制が充実したカードを紹介します。

サポート体制比較表

カード名電話サポート窓口対応緊急時の対応家族サポート特徴
三井住友カード24時間365日不可海外でも対応家族カード発行可銀行系で安心
イオンカード9:00-21:00イオン店舗提携ATMで対応家族カードあり店舗サポート◎
ライフカード(デポジット型)9:30-17:30不可標準的審査不要審査不安な方向け
セゾンカード24時間自動音声、9:00-17:00オペレーター西友・パルコ店舗迅速対応永久不滅ポイントわかりやすい
エポスカード9:30-18:00マルイ店舗即日再発行可年会費無料窓口対応充実

1. 三井住友カード(NL)

基本情報

  • 年会費:永年無料
  • ポイント還元率:0.5%(対象店舗で最大5%)
  • 国際ブランド:Visa、Mastercard
  • 申込可能年齢:18歳以上(上限なし)

サポート体制の特徴

  • 24時間365日の電話サポート
  • ナンバーレスカードで安全性が高い
  • 不正利用検知システムが優秀
  • アプリで利用状況を簡単確認

高齢者向けのポイント

  • 銀行系カードとしての信頼性
  • セキュリティ機能が充実
  • 利用通知が即座に届く
  • 家族カードも充実

注意点

  • カード番号確認はアプリが必要(電話でも確認可能)
  • 店舗窓口がない(電話サポートで対応)

2. イオンカードセレクト(再掲・サポート重視版)

サポート体制の特徴

  • イオン店舗で直接相談できる
  • カードの再発行も店舗で可能
  • スタッフが丁寧に説明してくれる
  • 高齢者向けの説明会も開催

イオン店舗でのサポート例

  • カードの使い方の説明
  • アプリの登録サポート
  • ポイントの確認・交換方法
  • 明細の見方の説明
  • トラブル時の即時対応

3. ライフカード(デポジット型)

基本情報

  • 年会費:5,500円
  • デポジット(保証金):100,000円
  • ポイント還元率:0.5%
  • 国際ブランド:Mastercard
  • 申込可能年齢:18歳以上(上限なし)

特徴

  • 審査が不安な方向けの特別なカード
  • デポジット(保証金)を預けることで発行
  • 保証金は解約時に返金される
  • 一般的なライフカードと同等のサービス

80歳以上の方におすすめの理由

  • 年金収入のみでも審査に通りやすい
  • 過去の信用情報に不安がある方でも申込可能
  • 利用限度額がデポジットの範囲内で安全
  • 通常のクレジットカードと同じように使える

注意点

  • 年会費とデポジットの初期費用が必要
  • デポジットは利用できない(担保として預ける)
  • 年会費は毎年かかる

第4章: 審査を通すための準備と手順

事前審査チェックリスト

クレジットカードの審査に通るためには、事前の準備が重要です。以下のチェックリストで準備状況を確認しましょう。

審査前チェックリスト

年齢要件の確認

  • 申込予定のカードの年齢上限を確認した
  • 申込資格を満たしている

収入の確認

  • 年金額を正確に把握している
  • 年金振込通知書を準備した
  • その他の収入源があれば証明書を用意

信用情報の確認

  • CICなどで自分の信用情報を確認した
  • 延滞などの問題がないことを確認
  • 問題がある場合は解消した

本人確認書類の準備

  • 運転免許証またはマイナンバーカード
  • 健康保険証(補助書類として)
  • 有効期限内の書類を準備

居住年数の確認

  • 現住所での居住年数を確認
  • 1年以上の居住が望ましい
  • 賃貸の場合は家賃支払い実績も

固定電話の有無

  • 固定電話があると審査に有利
  • 携帯電話のみの場合は番号を正確に記入

既存のローン・借入の確認

  • 他社からの借入額を把握
  • 借入がある場合は残高を確認
  • 完済予定も明確にしておく

申込情報の準備

  • 勤務先情報(退職済みの場合は退職日)
  • 家族構成(配偶者の有無、同居家族)
  • 住宅の種類(持ち家、賃貸など)

審査に通りやすくなるポイント

  1. 正確な情報を記入する
    • 虚偽の情報は審査落ちの原因
    • 不明な点は事前に確認
    • 年金額は手取りではなく総額を記入
  2. キャッシング枠をゼロにする
    • ショッピング枠のみで申し込む
    • 審査のハードルが下がる
    • 必要な場合は後から申請可能
  3. 希望限度額を低めに設定
    • 10〜30万円程度が適切
    • 後から増額も可能
    • 審査通過率が上がる
  4. 複数同時申込を避ける
    • 1ヶ月に1枚程度に抑える
    • 複数申込は審査に不利
    • 審査落ちした場合は6ヶ月空ける

信用情報の確認と改善方法

信用情報は審査の重要な判断材料です。事前に確認し、問題があれば改善しましょう。

信用情報機関と開示方法

信用情報機関主な加盟会社開示方法手数料
CIC(シー・アイ・シー)クレジットカード会社、信販会社窓口、郵送、ネット500〜1,000円
JICC(日本信用情報機構)消費者金融、クレジット会社窓口、郵送、スマホ500〜1,000円
KSC(全国銀行個人信用情報センター)銀行、信用金庫郵送のみ1,000円

信用情報の開示手順(CICの場合)

  1. インターネット開示(最も簡単)
    • CICの公式サイトにアクセス
    • クレジットカードで手数料1,000円を支払い
    • 即時に信用情報を確認可能
    • スマートフォンでも利用可能
  2. 郵送開示
    • 申込書を印刷して記入
    • 定額小為替1,000円分を同封
    • 本人確認書類のコピーを添付
    • 10日程度で返送される
  3. 窓口開示
    • 全国7ヶ所の窓口で受付
    • 本人確認書類と手数料500円
    • その場で開示報告書を受け取れる

信用情報で確認すべきポイント

延滞情報(最重要)

  • 過去24ヶ月の支払い状況
  • 「$」マーク:正常
  • 「A」マーク:延滞あり(審査に悪影響)
  • 「P」マーク:一部入金

債務整理の記録

  • 自己破産、個人再生の記録
  • 記録があると5〜10年間は審査が厳しい

申込情報

  • 直近6ヶ月の申込履歴
  • 複数申込があると「申込ブラック」の可能性

契約内容

  • 現在の借入状況
  • 利用限度額と利用残高
  • 完済したカードの記録

信用情報に問題がある場合の改善方法

1. 延滞がある場合

  • すぐに延滞を解消する
  • 解消後、情報が更新されるまで1〜2ヶ月待つ
  • 延滞情報は2年で消える

2. 複数申込(申込ブラック)の場合

  • 6ヶ月間は新規申込を控える
  • 申込情報は6ヶ月で消える
  • その間に支払い実績を積む

3. 債務整理の記録がある場合

  • 記録が消えるまで待つ(5〜10年)
  • デポジット型カードを検討
  • 家族カードの利用も選択肢

4. クレジットヒストリーがない場合(スーパーホワイト)

  • 携帯電話の分割払いで実績を作る
  • 少額の買い物でカードを利用
  • 流通系カードから申し込む

申込時のコツと注意点

クレジットカードの申込時には、いくつかのコツと注意点があります。これらを押さえることで審査通過率が上がります。

申込方法の選択

申込方法メリットデメリット高齢者への適性
インターネット24時間申込可能、早い操作が難しい場合も△ サポートが必要
郵送じっくり記入できる時間がかかる○ 落ち着いて記入
店頭その場で相談できる店舗に行く必要◎ 最もおすすめ
電話質問しながら申込聞き取りミスのリスク○ サポート希望者向け

店頭申込のメリット(高齢者に最適)

  • スタッフが記入をサポート
  • わからない点をその場で質問できる
  • 必要書類の確認ができる
  • 即日発行に対応している場合も
  • 安心して申込できる

申込時の記入ポイント

1. 年収の記入方法

  • 年金収入は年間の手取り額ではなく総支給額を記入
  • 複数の年金がある場合は合算
  • その他の収入も忘れずに記入
  • 配偶者の年金も世帯収入として記入できる場合あり

記入例

  • 厚生年金:月15万円 → 年収180万円
  • 企業年金:月3万円 → 年収36万円
  • 合計:年収216万円と記入

2. 居住年数の記入

  • 持ち家の場合は長期間の居住が有利
  • 賃貸でも10年以上の居住は評価される
  • 引っ越したばかりの場合は不利になる可能性

3. 家族構成の記入

  • 配偶者がいる場合は必ず記入
  • 同居家族がいる場合も記入
  • 家族の収入状況も関連する場合あり

4. 固定電話の記入

  • 固定電話があれば必ず記入
  • 審査で有利に働く
  • ない場合は携帯電話のみで問題ない

申込時の注意点

やってはいけないこと

  • 年収を大きく水増しする
  • 虚偽の勤務先を記入する
  • 他社借入額を少なく申告する
  • 固定電話がないのにあると記入

審査に悪影響を与える行動

  • 同時に複数のカードに申し込む
  • 短期間に何度も申し込む
  • 申込情報に不備がある
  • 本人確認書類の不備

審査結果の連絡

  • 通常1〜2週間で結果が来る
  • 即日審査のカードもある
  • 審査落ちの理由は教えてもらえない
  • 落ちた場合は6ヶ月空けて再申込

第5章: 実務ガイド

カードの安全な利用方法

80歳以上の方がクレジットカードを安全に利用するための実務的なガイドです。

基本的な安全対策

対策項目具体的な方法重要度
暗証番号の管理他人に教えない、生年月日を避ける★★★
カードの保管財布とは別に保管、複数持つ場合は分散★★★
利用明細の確認毎月必ず確認、不明な請求はすぐ連絡★★★
カード番号の管理写真を撮らない、メモに注意★★★
サインの一貫性カード裏面と同じサインをする★★☆
利用限度額の設定必要最小限に設定★★☆

日常的な使い方の注意点

1. 店舗での利用

  • カードを店員に渡す際は目を離さない
  • サインはカード裏面と同じものを書く
  • レシートは必ず受け取り、内容を確認
  • カードを返却されたか必ず確認

2. オンラインショッピング

  • 信頼できるサイトでのみ利用
  • URLが「https://」で始まるか確認
  • 公共のWi-Fiは使わない
  • パスワードは他サイトと使い回さない

3. 電話での利用

  • 自分からかけた場合のみカード番号を伝える
  • かかってきた電話では絶対に教えない
  • 怪しい電話はすぐに切る

不正利用を防ぐためのチェックリスト

□ 利用通知メールを設定している □ 毎月の明細を確認している □ カード会社のアプリを利用している □ 不審な請求があればすぐ連絡する □ カードを他人に貸さない □ 暗証番号を他人に見られないようにしている □ カード番号を不用意にメモしない

詐欺被害を避けるために

よくある詐欺の手口

  1. カード会社を名乗る電話
    • 「カードが不正利用されています」
    • 「暗証番号を教えてください」
    • 「カードを預かります」
  2. オンラインの偽サイト
    • 有名サイトそっくりの偽サイト
    • URLが微妙に違う
    • 異常に安い価格設定
  3. フィッシングメール
    • カード会社を装ったメール
    • 「カードが停止されます」
    • リンクをクリックさせようとする

詐欺を見抜くポイント

  • カード会社から電話で暗証番号を聞かれることはない
  • カードを預かりに来ることもない
  • メールのリンクは安易にクリックしない
  • 不審な点があればカード会社に直接確認

高齢者支援・サポート窓口の活用法

クレジットカード会社や関連機関が提供する高齢者向けサポートを活用しましょう。

カード会社のサポート窓口

カード会社電話番号受付時間特徴
三井住友カード0120-919-45624時間365日音声ガイダンスが丁寧
楽天カード0570-66-69109:30-17:30ナビダイヤル、わかりやすい
イオンカード0120-223-2129:00-21:00店舗でも相談可能
JCBカード0120-592-3099:00-17:00オペレーター対応充実
エポスカード03-3383-01019:30-18:00マルイ店舗でも対応

サポート窓口の活用シーン

  1. カードの使い方がわからない
    • 基本的な使い方の説明
    • 暗証番号の変更方法
    • 利用明細の見方
  2. オンライン手続きが難しい
    • 電話でのポイント交換
    • 郵送での住所変更
    • 明細の郵送切り替え
  3. 不審な請求がある
    • 請求内容の確認
    • 不正利用の調査依頼
    • カードの停止手続き
  4. 紛失・盗難
    • 24時間対応の緊急連絡先
    • カードの利用停止
    • 再発行の手続き

家族によるサポート

高齢者のカード利用を家族がサポートする方法もあります。

家族ができるサポート

  • 利用明細の定期的な確認
  • ポイント交換の手伝い
  • オンライン手続きの代行(本人確認のもと)
  • 不審な請求の発見と連絡
  • カード会社との連絡のサポート

家族カードの活用

  • 本会員(高齢者)のカードに家族カードを発行
  • 家族が明細を確認できる
  • 緊急時に家族カードで代替可能
  • ポイントが合算される

代理人の登録

  • 一部のカード会社では代理人登録が可能
  • 家族が代理で問い合わせできる
  • 本人の同意が必要
  • 事前に登録手続きが必要

地域のサポート機関

機関名サポート内容連絡方法
消費生活センター詐欺被害の相談、トラブル解決188(いやや)
地域包括支援センター高齢者の生活全般の相談市区町村の窓口
警察(生活安全課)詐欺被害の届出、予防情報最寄りの警察署
国民生活センター消費者トラブルの相談全国共通188

よくある質問と回答集

Q1: 80歳でもクレジットカードは作れますか?

A: はい、多くのクレジットカードは80歳でも申込可能です。年会費無料の一般カードであれば、年齢上限を設けていないカード会社が多く、年金収入があれば審査対象となります。ただし、カード会社やカードの種類によって基準が異なるため、事前に申込条件を確認することをおすすめします。

Q2: 年金だけの収入でも審査に通りますか?

A: 年金収入のみでも審査に通る可能性は十分にあります。年金は「安定した収入」として評価されるため、月10万円以上の年金受給があり、過去に延滞などの問題がなければ、審査通過の可能性は高いです。利用限度額を低めに設定することで、さらに審査に通りやすくなります。

Q3: 既に持っているカードは80歳を過ぎても使えますか?

A: はい、既にお持ちのカードは80歳を過ぎても更新される場合がほとんどです。カード会社は既存顧客の更新には柔軟で、利用実績が良好であれば年齢による更新拒否は少ないです。万が一更新されない場合は、事前にカード会社から通知が届きます。

Q4: 家族カードとは何ですか?作った方が良いですか?

A: 家族カードは、本会員(あなた)のカードに付帯して、配偶者や子供が持てる追加カードです。80歳以上の方には以下の理由でおすすめです。

  • 配偶者も審査なしでカードを持てる
  • 利用明細が一つにまとまり管理しやすい
  • ポイントが合算される
  • 年会費が無料または格安
  • 緊急時に家族が代わりに使える

Q5: オンラインショッピングは安全ですか?

A: 適切な対策を取れば安全に利用できます。以下の点に注意しましょう。

  • 大手の信頼できるサイトのみ利用する
  • URLが「https://」で始まるか確認
  • 不審なメールのリンクはクリックしない
  • 利用通知メールを設定する
  • 定期的に利用明細を確認する

不安な場合は、家族にサポートしてもらうか、店舗での買い物を中心にすることも選択肢です。

Q6: カードを紛失したらどうすればいいですか?

A: すぐにカード会社の紛失・盗難専用ダイヤルに連絡してください

  1. カード会社に連絡し、カードを停止する(24時間対応)
  2. 最寄りの警察署に紛失届を提出する
  3. カード会社に再発行を依頼する
  4. 新しいカードが届くまで1〜2週間かかる

不正利用された場合も、60日以内の届出で補償されるケースがほとんどです。

Q7: ポイントの使い方がわかりません

A: ポイントの使い方はカード会社によって異なりますが、以下の方法が一般的です。

  • カード会社のウェブサイトで交換
  • 電話でオペレーターに依頼
  • 自動でキャッシュバック
  • 商品と交換
  • 他のポイントに移行

オンライン操作が難しい場合は、カード会社に電話すれば、オペレーターが手続きを手伝ってくれます。

Q8: リボ払いとは何ですか?使った方が良いですか?

A: リボ払い(リボルビング払い)は、毎月一定額を支払う方法ですが、80歳以上の方にはおすすめしません。理由は以下の通りです。

  • 手数料(金利)が非常に高い(年15%程度)
  • 支払いが長期化しやすい
  • 総支払額が増える
  • 管理が複雑になる

基本的に「一括払い」または「2回払い」(手数料無料)の利用をおすすめします。

Q9: 暗証番号を忘れてしまいました

A: カード会社に連絡すれば再設定できます

  1. カード会社のサポート窓口に電話
  2. 本人確認(氏名、生年月日、住所など)
  3. 新しい暗証番号を郵送で送付(1〜2週間)
  4. または店頭で即日再設定(可能な場合)

暗証番号を忘れないための工夫として、カード会社に登録している電話番号の下4桁など、自分なりのルールを決めておくと良いでしょう。

Q10: カードの年会費が高いと感じます。解約すべきですか?

A: 年会費とそれに見合う特典を比較して判断しましょう。

解約を検討すべきケース

  • ほとんど使っていない
  • 年会費に見合う特典を利用していない
  • 同じ機能の年会費無料カードがある

継続すべきケース

  • ポイント還元や特典で年会費以上のメリットがある
  • 長年の利用実績がある(信用情報に有利)
  • 海外旅行保険などの特典を活用している

迷う場合は、年会費無料のカードに切り替えることも検討しましょう。

第6章: よくある落とし穴と対策

過剰な借入・返済の遅延リスク

クレジットカードは便利ですが、使い方を誤ると返済トラブルにつながります。80歳以上の方が特に注意すべきポイントを解説します。

返済遅延の主な原因

原因具体例対策
使いすぎ予算を超えた利用利用限度額を低く設定
支払日の失念口座残高不足自動引落の確認習慣
リボ払いの累積毎月の支払額が一定で気づかないリボ払いを使わない
家族カードの管理不足家族の利用を把握していない毎月明細を確認
詐欺被害不正請求に気づかない定期的な明細確認

使いすぎを防ぐための具体的な対策

  1. 月間予算を決める
    • 年金収入の10〜15%を目安に
    • 例:年金月15万円の場合、カード利用は月1.5〜2万円まで
    • 予算をメモに書いて財布に入れる
  2. 利用限度額を必要最小限に設定
    • 初期設定:10〜20万円
    • 旅行などの特別な場合のみ一時増額
    • 自分で管理できる範囲に抑える
  3. 利用明細を定期的に確認
    • 毎月決まった日に確認する習慣をつける
    • 家族と一緒に確認する
    • 不明な請求はすぐカード会社に連絡
  4. 現金との併用
    • 日常的な少額の買い物は現金
    • 高額な買い物やオンラインショッピングのみカード
    • バランスの取れた利用を心がける

返済遅延を防ぐためのチェックリスト

□ 引落口座に十分な残高を確保している □ 引落日を把握している(カレンダーに記入) □ 年金の振込日と引落日の関係を理解している □ 複数のカードを持つ場合、それぞれの引落日を管理 □ 残高不足の場合の連絡先を知っている

万が一返済が遅れそうな場合

  1. すぐにカード会社に連絡
    • 事前連絡すれば相談に乗ってもらえる
    • 支払日の調整ができる場合もある
    • 無断で遅延すると信用情報に傷がつく
  2. 家族に相談する
    • 一時的に立て替えてもらう
    • 家計管理を一緒に見直す
    • 今後の対策を相談する
  3. 返済計画を立て直す
    • 利用限度額を下げる
    • 不要なカードを解約する
    • カードの利用頻度を減らす

リボ払いの危険性

リボ払いは特に高齢者にとって危険です。絶対に避けるべき理由を説明します。

項目一括払いリボ払い
手数料なし年15%程度
返済期間翌月に全額返済長期化しやすい
総支払額利用額と同じ大幅に増える
管理の難しさ簡単複雑
精神的負担少ない常に借金を抱える状態

リボ払いの具体例(危険性の理解)

  • 10万円をリボ払い(月5,000円返済、年利15%)
  • 返済期間:約23ヶ月
  • 総支払額:約114,000円
  • 手数料:約14,000円(14%の無駄)

結論:リボ払いは絶対に使わない

カード紛失・不正利用時の対応

万が一、カードを紛失したり不正利用された場合の対応方法を事前に知っておくことが重要です。

緊急連絡先の一覧(事前に控えておく)

カード会社紛失・盗難専用ダイヤル受付時間
三井住友カード0120-919-45624時間365日
楽天カード0120-86-691024時間365日
イオンカード0120-979-41524時間365日
JCBカード0120-794-08224時間365日
エポスカード03-5340-333324時間365日

カード紛失時の対応手順

  1. すぐにカード会社に連絡(24時間以内推奨)
    • カードの利用を停止してもらう
    • 紛失した日時と場所を伝える
    • 不正利用がないか確認する
  2. 警察に紛失届を提出
    • 最寄りの交番または警察署に行く
    • 受理番号をもらう(カード会社への報告に必要)
    • 紛失証明書が発行される場合もある
  3. カードの再発行を依頼
    • カード会社に再発行を依頼
    • 新しいカードは1〜2週間で届く
    • 再発行手数料がかかる場合あり(500〜1,000円程度)
    • カード番号が変わる
  4. 定期支払いの変更手続き
    • 公共料金などの自動引落
    • サブスクリプションサービス
    • 新しいカード番号を登録し直す

不正利用を発見した場合の対応

  1. 利用明細を確認
    • 身に覚えのない請求を特定
    • 金額と利用日時をメモ
    • 家族の利用でないか確認
  2. すぐにカード会社に連絡
    • 不正利用の調査を依頼
    • カードを一時停止してもらう
    • 補償の手続きを開始
  3. 警察に被害届を提出
    • 詐欺や不正利用の場合
    • 受理番号をカード会社に報告
    • 証拠となる資料を提出
  4. 補償の申請
    • 60日以内の届出で全額補償が一般的
    • 必要書類を提出(警察の受理証明書など)
    • 調査に1〜2ヶ月かかる場合あり

不正利用の補償が受けられないケース

以下の場合、補償が受けられない可能性があるので注意が必要です。

  • 暗証番号を他人に教えた場合
  • カード裏面にサインがない場合
  • 家族による利用の場合
  • 届出が61日以上遅れた場合
  • 故意や重大な過失がある場合

予防策チェックリスト

□ カード番号・有効期限・セキュリティコードを暗記または安全な場所にメモ □ カード会社の緊急連絡先を控えている □ 利用通知メールを設定している □ 定期的に利用明細を確認している □ カードは財布と別に保管(旅行時) □ 暗証番号は他人に見られないようにしている □ 怪しいサイトでカード情報を入力しない

まとめと次のアクション

この記事のまとめ

80歳以上の方がクレジットカードを選び、安全に利用するためのポイントをまとめます。

1. カード選びの基本

  • 多くのカードは80歳以上でも申込可能
  • 年金収入のみでも審査に通る可能性は十分ある
  • 年会費無料のカードから始めるのがおすすめ
  • 利用限度額は低めに設定する(10〜30万円)

2. 審査に通るためのポイント

  • 信用情報を事前に確認する
  • 正確な情報を記入する
  • キャッシング枠はゼロにする
  • 複数同時申込を避ける

3. おすすめのカード

  • 年会費無料:楽天カード、イオンカード、エポスカード
  • サポート充実:三井住友カード、イオンカード
  • 審査が不安:ライフカード(デポジット型)

4. 安全な利用方法

  • 暗証番号は厳重に管理
  • 利用明細を毎月確認
  • リボ払いは使わない
  • 不審な請求はすぐカード会社に連絡

5. トラブル対応

  • 紛失・盗難時はすぐに連絡(24時間対応)
  • 60日以内の届出で不正利用は補償される
  • 家族のサポートを受けることも重要

次のアクション

この記事を読んで、あなたに合ったクレジットカードを見つけることができたでしょうか。最後に、具体的な次のステップを提案します。

ステップ1: 自分に合ったカードを選ぶ(所要時間:30分)

以下の質問に答えて、最適なカードを絞り込みましょう。

□ 主な利用目的は?(日常の買い物、旅行、オンラインショッピング) □ 年会費は払いたくない?(無料カード優先) □ よく利用するお店は?(イオン、楽天市場、Amazonなど) □ サポート体制は重視する?(店舗相談、電話サポート) □ 家族カードは必要?

ステップ2: 申込の準備をする(所要時間:1時間)

必要な書類と情報を準備しましょう。

□ 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど) □ 年金振込通知書(収入証明) □ 引落口座の通帳またはキャッシュカード □ 年金額の確認(年間総額) □ 固定電話・携帯電話番号 □ メールアドレス

ステップ3: 申込方法を決める

あなたに合った申込方法を選びましょう。

  • 店頭申込(おすすめ):イオン、マルイなどの店舗
    • メリット:スタッフのサポート、即日発行の可能性
    • 持ち物:本人確認書類、引落口座情報
  • インターネット申込:各カード会社の公式サイト
    • メリット:24時間申込可能、早い
    • 注意:操作に不安があれば家族のサポートを
  • 郵送申込:資料請求して記入
    • メリット:じっくり記入できる
    • デメリット:時間がかかる(2〜3週間)

ステップ4: 申込後のフォロー

カードが届いたら、以下を確認・実施しましょう。

□ カード裏面にサインをする(必須) □ 暗証番号を決める・変更する □ カード会社のサポート窓口の電話番号を控える □ 利用明細の確認方法を理解する □ 利用通知メールを設定する □ 家族にカードを持ったことを伝える

ステップ5: 安全に使い始める

最初は少額の利用から始めて、徐々に慣れていきましょう。

□ 最初は1,000円程度の買い物で試す □ 一括払いで利用する □ レシートとカードの返却を必ず確認 □ 利用明細を確認する習慣をつける □ わからないことはすぐカード会社に電話

困ったときの相談先

相談内容連絡先受付時間
カードの基本的な使い方各カード会社のサポート窓口カード会社による
詐欺被害の相談消費生活センター(188)平日のみ(地域による)
不正利用の届出カード会社紛失・盗難専用ダイヤル24時間365日
高齢者の生活全般地域包括支援センター平日(市区町村窓口)

付録

用語集

クレジットカードに関する基本的な用語を解説します。

用語意味
国際ブランドVisa、Mastercard、JCBなど、世界中で使える決済ネットワーク
年会費カードを持つために毎年支払う費用(無料のカードもある)
ポイント還元率利用金額に対してもらえるポイントの割合(例:1.0%)
利用限度額カードで使える上限金額(審査で決まる)
一括払い翌月に利用額全額を支払う方法(手数料なし)
分割払い利用額を複数回に分けて支払う方法(手数料あり)
リボ払い毎月一定額を支払う方法(手数料が高い、非推奨)
キャッシングカードでお金を借りる機能(利息が高い)
家族カード本会員のカードに付帯して発行される追加カード
ETCカード高速道路の料金所をスムーズに通過できるカード
暗証番号カード利用時に入力する4桁の番号
セキュリティコードカード裏面の3桁の番号(オンライン決済で使用)
信用情報過去の借入や返済の履歴(審査で使用される)
CIC信用情報を管理する機関の一つ
3Dセキュアオンライン決済時の本人確認システム
不正利用補償カードを不正に使われた場合の補償制度
ナンバーレスカード券面にカード番号が記載されていない安全性の高いカード
デポジット型カード保証金を預けて発行されるカード(審査が緩い)

参考リンクと信頼できる情報源

クレジットカードに関する正確な情報を得るための信頼できるサイトを紹介します。

クレジットカード会社公式サイト

  • 三井住友カード:https://www.smbc-card.com/
  • 楽天カード:https://www.rakuten-card.co.jp/
  • イオンカード:https://www.aeon.co.jp/card/
  • JCBカード:https://www.jcb.co.jp/
  • エポスカード:https://www.eposcard.co.jp/

信用情報機関

  • CIC(シー・アイ・シー):https://www.cic.co.jp/
  • JICC(日本信用情報機構):https://www.jicc.co.jp/
  • KSC(全国銀行個人信用情報センター):https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/

消費者保護機関

  • 国民生活センター:https://www.kokusen.go.jp/
  • 消費生活センター:局番なし188(いやや)
  • 金融庁:https://www.fsa.go.jp/

高齢者支援

  • 地域包括支援センター:お住まいの市区町村窓口にお問い合わせください

注意事項

  • この記事の情報は2025年11月時点のものです
  • カードの条件や審査基準は変更される場合があります
  • 申込前に必ず各カード会社の最新情報を確認してください
  • 個別の審査結果については保証できません
  • 不明な点はカード会社に直接お問い合わせください

免責事項 この記事は情報提供を目的としており、特定のクレジットカードの推奨や審査通過を保証するものではありません。カードの選択や申込は自己責任で行ってください。


この記事が、80歳以上の方のクレジットカード選びの一助となれば幸いです。適切なカードを選び、安全に利用することで、より便利で快適な生活を送ることができます。

わからないことや不安なことがあれば、遠慮なくカード会社や家族、地域の相談窓口に相談しましょう。あなたに最適なクレジットカードが見つかり、安心して使えることを願っています。