クレジットカードの年会費を払わないとどうなる?請求後は取り消せず滞納と同じ扱い。解約の期限と無料にする条件を公式で確認

カレンダーを前に立つ人(年会費を払わないとどうなるかの記事)

この記事の編集責任者
中井 聖(SaaS飯)
株式会社アップス 代表取締役社長

株式会社アップス 代表取締役社長。クレジットカード決済を含む決済ページと会員サイトを作れる販売基盤「Apps」を運営し、事業者がカード決済や継続課金を導入する現場に日々関わっています(Appsの累計流通総額は2026年2月に100億円)。Appsクレカナビの運営責任者・編集責任者として記事の企画と確認を担当。監修の範囲と手順は監修者ページに記載しています。

監修:中井 聖(2026年9月26日に確認:JCB FAQ 441(請求後の解約は取り消し不可・返金なし)・1819(有効期限月の月末までの退会で次回年会費不要、適用期間の例)・452(遅延損害金の計算)・12796(支払い遅れの信用情報登録)、三井住友カード(滞納の解説、年会費ページのWEB明細割引、ゴールド(NL)の年会費条件)、エポスカード FAQ 22(ゴールドの年会費条件)、PayPayカード(遅延損害金 年率14.6%)で確認)

クレジットカードの年会費は、毎月の利用代金と同じ請求に載って口座から引き落とされます。払わないという選択肢は用意されていません。引き落とせなければ利用代金の滞納と同じ扱いになり、カードの利用停止や遅延損害金、支払い遅れの信用情報への登録につながります。年会費を払いたくないなら、請求が確定する前に解約するか、年会費が無料になる条件を満たすかの二択です。この記事では、JCBの公式FAQに書かれている解約の期限と請求後の扱い、三井住友カードの滞納の解説、年会費が無料になる条件を確認してまとめます。

この記事の内容は、2026年9月26日にJCB、三井住友カード、エポスカード、PayPayカードの公式ページで編集部が確認しました。年会費の請求月や適用期間はカードごとに違うので、自分のカードの会員サイトで確認してください。

先に結論:年会費を払わないとどうなるか

  • 請求後の解約では取り消せない。JCBは「カード年会費の請求後に解約をしても、請求の取り消しはできません。また、年会費お支払い後の返金も行っておりません」と案内しています。
  • 引き落とせないと滞納扱い。年会費は利用代金と同じ請求です。三井住友カードの解説では、支払いを1日でも滞納すると利用停止や遅延損害金につながり、2か月以上続くと信用情報に延滞の履歴が記録されるリスクがあり、最終的には強制解約や一括請求に発展するおそれがあります。
  • 次回の年会費を止めたいなら期限までに解約。JCBは「カード有効期限月の月末までに退会された場合は、次回の年会費はかかりません」としています。有効期限が03/’24なら3月末までの退会で、4月〜翌3月の年会費はかかりません。
  • 無料にする条件を満たす。三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円の利用で翌年以降永年無料、エポスゴールドカードは年間50万円以上の利用で翌年以降永年無料など、条件付きで年会費がなくなるカードがあります。

年会費はいつ、どう請求されるか

年会費には「適用期間」と「請求月」があります。JCBの例では、カードの有効期限が2024年3月なら年会費の適用期間は毎年4月〜翌年3月末で、有効期限月の月末までに退会すれば次回分はかかりません。三井住友カードは、WEB明細を利用して年会費請求前月を含む過去1年間のカード利用代金の請求が6回以上ある場合に年会費が最大1,100円割引になる、といった条件を年会費のページで案内しています。請求されたら、他の利用分と一緒に引き落とし口座から引き落とされます。

引き落とせなかったときに起こること

年会費だけを別に扱う仕組みはないので、口座に残高がなければ「支払日に払えなかった」状態です。JCBは、支払日に支払えなかった場合はその翌日から入金確認日までの遅延損害金が発生し(元金×利率÷365日×経過日数、利率は会員規約で規定)、翌々月以降の支払日に他の利用分と合わせて請求すると案内しています。PayPayカードは遅延損害金の年率を14.6%と公表しています。JCBではさらに、支払日の同月末最終営業日時点で支払い結果が反映されていなければ未入金の事実が、61日以上または3か月以上経過すれば長期の支払い遅れの事実が信用情報機関に登録されます。年会費数千円の未払いでも、扱いは利用代金の滞納と同じです。滞納が続いた先の流れは1年滞納するとどうなるかの記事にまとめています。

年会費を払いたくないときの正しい順番

年会費を払いたくないときの順番。1 期限までに解約すれば次回の年会費はかからない。2 請求後の解約は取り消せず返金もない。3 払わなければ滞納と同じ扱いになる。
年会費を払いたくないときの順番。1 期限までに解約すれば次回の年会費はかからない。2 請求後の解約は取り消せず返金もない。3 払わなければ滞納と同じ扱いになる。
  1. 会員サイトで年会費の請求月(JCBなら有効期限月の翌月から始まる適用期間)を確認する。
  2. 無料になる条件(年間利用額、WEB明細など)があるカードなら、条件を満たしているかを見る。三井住友カード ゴールド(NL)とエポスゴールドカードは年間利用額の条件、三井住友カードにはWEB明細の割引条件があります。
  3. 使い続けないなら、請求が確定する前(JCBなら有効期限月の月末まで)に解約する。請求後の解約は取り消しにならず、返金もありません(JCB)。
  4. 解約前に、そのカードで払っている公共料金・サブスク・ETC・家族カードの整理を済ませる。解約の影響はすぐ解約しても大丈夫かの記事で説明しています。
  5. すでに請求されて払えない場合は、カード会社に連絡して支払う。放置は滞納です。

よくある質問

使っていないカードの年会費も請求されますか

されます。年会費は利用の有無にかかわらず適用期間ごとに請求されます。使っていないなら、有効期限月の月末(JCB)などカードごとの期限までに解約してください。使わないカードを放置するリスクはクレジットカードの作りすぎの記事にまとめています。

年会費を払わずに放置すると強制退会になりますか

三井住友カードの解説では、滞納が続くとカードの強制解約や未払い分の一括請求に発展するおそれがあります。年会費の未払いも滞納なので同じ流れです。強制解約されても未払いの年会費と遅延損害金の支払い義務は残ります。

年会費が引き落とされた直後に解約したら返金されますか

JCBは年会費支払い後の返金は行っていないと案内しています。他社も同様の扱いが一般的なので、解約は請求前に済ませてください。

確認した情報源(2026年9月26日)