キャッシュレス決済が当たり前になりつつある現代社会において、中学生の皆さんもカード決済の便利さを体験したいと思っているのではないでしょうか。しかし、中学生はクレジットカードを作ることができません。そこで注目されているのが、プリペイドカードです。
本記事では、中学生でも作れるプリペイドカードについて詳しく解説します。カードを持つメリット・デメリット、おすすめのプリペイドカード5選、選び方のポイント、注意点など、中学生とその保護者の方に役立つ情報をお届けします。
1. 中学生がカードを持つメリット・デメリット
キャッシュレス社会が進む中、中学生がプリペイドカードを持つことにはさまざまなメリットとデメリットがあります。お子さんにカードを持たせるべきか迷っている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
1-1. メリット:金銭管理の習慣づけ
中学生がプリペイドカードを持つことには、以下のようなメリットがあります。
1. 金銭管理能力の向上
- 限られた金額内でのやりくりを学べる
- 支出の記録が容易になり、お金の使い方を振り返ることができる
- アプリで残高確認ができるため、予算管理の習慣が身につく
2. キャッシュレス社会への適応
- 早い段階でキャッシュレス決済に慣れることができる
- 将来のクレジットカード利用に向けた準備になる
- 電子マネーやQRコード決済など多様な支払い方法を理解できる
3. 安全性の向上
- 現金を持ち歩く必要がなくなり、紛失や盗難のリスクが減少する
- 不正利用時の被害が限定的(チャージ額以上の損失はない)
- 利用停止手続きが簡単にできる場合が多い
4. オンラインショッピングの利便性
- ネット上での買い物やサービス利用が可能になる
- ゲームやアプリの課金にも使える
- サブスクリプションサービスの利用も可能
5. 国際的な利用
- 海外旅行や留学時にも利用できるカードがある
- 外貨両替の手間が省ける
- 国際ブランド付きならグローバルに使える
1-2. デメリット:使いすぎのリスク
一方で、以下のようなデメリットにも注意が必要です。
1. 使いすぎの可能性
- 現金と比べて「お金を使っている」という実感が薄れやすい
- 衝動買いが増える可能性がある
- ワンクリックで簡単に決済できることによる過剰消費リスク
2. チャージの手間
- 利用前に事前チャージが必要
- チャージ方法によっては手数料がかかることもある
- チャージ忘れによる利用不能の可能性
3. 利用可能店舗の制限
- クレジットカードと比べて、利用できる店舗が限られる場合がある
- 国際ブランドが付いていないカードは特に制限が大きい
- 小規模店舗では利用できないケースも
4. 緊急時の対応
- チャージ残高が不足している場合、急な出費に対応できない
- システム障害時に使えなくなる可能性がある
- バックアップの支払い手段が必要
5. 払い戻しの制限
- チャージした金額は原則として払い戻しができない
- カード解約時に残高が残っていると損失になる場合も
- 有効期限がある場合は注意が必要
2. 中学生が持てるカードの種類
中学生が使えるカードにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったカードを選びましょう。
2-1. プリペイドカードとは
プリペイドカードは、事前にチャージ(入金)した金額の範囲内で利用できる支払い手段です。主な特徴は以下の通りです。
主な特徴
- 前払い式:利用前にチャージが必要
- 年齢制限なし:多くのカードが中学生でも作れる
- 審査不要:クレジットカードと異なり、審査なしで発行可能
- 国際ブランド対応:VISAやMastercardなどのブランドがついているものが多い
- 利用限度額あり:チャージした金額以上は使えない
プリペイドカードの種類
- チャージ型プリペイドカード
- 繰り返しチャージして使用可能
- スマートフォンアプリで管理できるものが多い
- 実店舗でもオンラインでも利用可能
- 例:バンドルカード、Kyash、au PAY プリペイドカード
- 使い切り型プリペイドカード(ギフトカード)
- コンビニなどで購入し、金額分使い切ったら終了
- 特定のサービスやストアでのみ使用可能
- 例:iTunesカード、Google Playギフトカード、Amazonギフトカード
- バーチャルプリペイドカード
- 物理的なカードではなく、番号のみで利用
- オンラインショッピング専用
- アプリ内で管理できるものが多い
- 例:バンドルカード(バーチャル)、V-プリカ
- リアル(プラスチック)カード
- 実際のカードが発行される
- 実店舗での利用に便利
- 発行手数料がかかる場合がある
- 例:Kyashカード、dカード プリペイド
2-2. クレジットカードとの違い
プリペイドカードとクレジットカードの主な違いは以下の通りです。
特徴 | プリペイドカード | クレジットカード |
---|---|---|
支払い方法 | 前払い(チャージ) | 後払い |
年齢制限 | なし(多くの場合) | 18歳以上(多くは大学生以上) |
審査 | なし | あり(厳格) |
利用限度額 | チャージ金額まで | 設定された限度額まで |
支払い方法の選択 | 1回払いのみ | 分割払い、リボ払いなども可能 |
使いすぎリスク | 比較的低い | 高い |
ポイント還元率 | 低め(0〜0.5%程度) | 高め(0.5〜2%程度) |
付帯保険 | ほとんどなし | 海外旅行保険などが付帯 |
発行までの時間 | 即日〜数日 | 1週間〜2週間程度 |
信用情報への影響 | なし | あり(延滞は信用情報に記録) |
中学生がクレジットカードを持てない理由
クレジットカードを作るには以下の条件があり、中学生は満たすことができません。
- 年齢制限:18歳以上である必要がある
- 安定した収入:アルバイトなどの収入だけでは審査に通らない
- 契約能力:未成年は保護者の同意が必要
そのため、中学生の選択肢はプリペイドカードに限られます。
3. 中学生におすすめのプリペイドカード5選
中学生が利用できるプリペイドカードの中から、特におすすめの5つをご紹介します。それぞれの特徴やメリット・デメリットをチェックして、自分に合ったカードを見つけましょう。
3-1. バンドルカード
バンドルカードは、中学生に特におすすめのプリペイドカードです。
特徴
- 年齢制限なし(中学生でも作れる)
- 審査不要で即時発行可能
- Visaブランド対応
- スマートフォンアプリで簡単管理
- バーチャルカードとリアルカードの2種類
メリット
- 最短1分でバーチャルカード発行
- コンビニやネット銀行からチャージ可能
- 「ポチっとチャージ」機能で翌月末払いも可能
- ネットショッピングに最適
- 友達との割り勘機能も搭載
デメリット
- リアルカードの発行には手数料がかかる場合がある
- チャージ方法によっては手数料が発生
- ポイント還元率は低め
チャージ方法
- コンビニ(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど)
- 銀行口座振込
- クレジットカード
- 「ポチっとチャージ」(翌月末払い)
利用可能店舗
- Visa加盟店(オンライン・実店舗)
- Amazon、楽天市場などの主要ECサイト
- Apple Pay、Google Payにも登録可能
3-2. Kyash
Kyashは、スマートフォンアプリと連携した便利なプリペイドカードです。
特徴
- 年齢制限なし(中学生でも作れる)
- 審査不要で即時発行可能
- Visaブランド対応
- スマートフォンアプリで簡単管理
- バーチャルカードとリアルカードの2種類
メリット
- アプリ内で友達とお金のやりとりが可能
- リアルカードの発行手数料無料
- 利用に応じてポイントが貯まる(最大2.0%)
- Apple Pay、Google Payに対応
- キャッシュバックキャンペーンが頻繁に開催
デメリット
- チャージ方法が限られる(銀行口座連携が主)
- 海外利用時には手数料がかかる
- カスタマーサポートが電子メールのみ
チャージ方法
- 銀行口座連携(即時反映)
- コンビニ(セブン銀行ATM)
- Kyash友達送金
利用可能店舗
- Visa加盟店(オンライン・実店舗)
- Apple Pay、Google Pay対応店舗
- QUICPay加盟店
3-3. au PAY プリペイドカード
au PAY プリペイドカードは、auユーザー以外でも利用可能な便利なカードです。
特徴
- 15歳以上から利用可能
- 審査不要
- Mastercardブランド対応
- スマートフォンアプリで簡単管理
- プラスチックカードの実物も発行可能
メリット
- auポイントが貯まる・使える(200円につき1ポイント)
- コンビニATMでのチャージが可能
- 海外でも利用可能
- au PAYとの連携で便利に使える
- 家族カード発行可能
デメリット
- 15歳未満の中学生は利用できない
- auユーザー以外はポイント還元率が低い
- カード発行に時間がかかる場合がある
チャージ方法
- 銀行口座振込
- au PAYアプリからチャージ
- コンビニATM(セブン銀行、ローソン銀行など)
- クレジットカード
利用可能店舗
- Mastercard加盟店(オンライン・実店舗)
- au PAY加盟店
- 国内外のATMで現金引き出しも可能
3-4. VISA LINE Payカード
VISA LINE Payカードは、LINEアプリと連携した便利なプリペイドカードです。
特徴
- 中学生でも利用可能(年齢制限なし)
- 審査不要
- Visaブランド対応
- LINEアプリで簡単管理
- バーチャルカードとリアルカードの2種類
メリット
- LINEポイントが貯まる・使える(100円につき1ポイント)
- 友達とのお金のやりとりが簡単
- オンライン・オフライン両方で利用可能
- LINE Payコード決済にも対応
- LINEのサービスとの連携が便利
デメリット
- リアルカードの発行には条件がある
- チャージ手数料がかかる場合がある
- カスタマーサポートの対応が遅いことがある
チャージ方法
- 銀行口座連携
- コンビニ(ローソン、ファミリーマート)
- LINE Pay残高からチャージ
- クレジットカード
利用可能店舗
- Visa加盟店(オンライン・実店舗)
- LINE Pay加盟店
- コンビニ、飲食店、ショッピングモールなど
3-5. dカード プリペイド
dカード プリペイドは、ドコモユーザー以外でも利用可能な便利なカードです。
特徴
- 12歳以上(中学生)から利用可能
- 審査不要
- Mastercardブランド対応
- スマートフォンアプリで簡単管理
- プラスチックカードが発行される
メリット
- dポイントが貯まる・使える(100円につき1ポイント)
- コンビニでのチャージが可能(ローソン)
- 海外でも利用可能
- ドコモサービスとの連携が便利
- セキュリティ対策が充実
デメリット
- チャージ方法によっては手数料がかかる場合がある
- アプリの操作性がやや複雑
- カード発行までに時間がかかる(1〜2週間)
チャージ方法
- ドコモ口座からチャージ
- コンビニ(ローソン)
- 銀行口座振込
- クレジットカード
利用可能店舗
- Mastercard加盟店(オンライン・実店舗)
- iD加盟店
- dポイント加盟店でポイント利用可能
4. プリペイドカードの選び方
多くのプリペイドカードの中から、中学生に適したカードを選ぶためのポイントを解説します。
4-1. 年齢制限の確認
中学生がプリペイドカードを選ぶ際、最も重要なのは年齢制限の確認です。
年齢制限の種類
カード名 | 年齢制限 | 中学生が利用可能か |
---|---|---|
バンドルカード | 年齢制限なし | ◯ |
Kyash | 年齢制限なし | ◯ |
VISA LINE Payカード | 年齢制限なし | ◯ |
dカード プリペイド | 12歳以上 | ◯ |
au PAY プリペイドカード | 15歳以上 | △(15歳以上のみ) |
VISAプリペイド | 18歳未満は保護者同伴 | △(保護者同伴が必要) |
年齢確認の方法
- 本人確認書類の提出(必要な場合)
- オンライン申込時の生年月日入力
- 保護者の同意書(必要な場合)
必ず利用規約を確認し、自分が利用可能な年齢であることを確認しましょう。年齢制限に違反すると、後になってアカウントが凍結されるリスクがあります。
4-2. チャージ方法の便利さ
チャージ方法の便利さも重要なポイントです。主なチャージ方法には以下があります。
主なチャージ方法比較
チャージ方法 | メリット | デメリット | 中学生の利用しやすさ |
---|---|---|---|
コンビニATM | 現金でチャージ可能 | 手数料がかかる場合あり | ◎ |
銀行口座連携 | 即時反映が多い | 口座開設が必要 | ○ |
クレジットカード | 簡単・即時反映 | 保護者のカードが必要 | △ |
コンビニレジ | 現金でチャージ可能 | 手数料がかかる場合あり | ◎ |
ネットバンキング | 手数料が安い | 口座開設が必要 | ○ |
アプリ間送金 | 友達からもらえる | 相手も同じアプリ必要 | ○ |
中学生の場合、コンビニでのチャージが最も便利でしょう。また、保護者の方の協力を得て、銀行口座連携やクレジットカードでのチャージも検討できます。
チャージ時の注意点
- 最低チャージ金額(100円〜1,000円など)
- 1回あたりの上限額
- 手数料の有無と金額
- チャージ反映までの時間
- チャージ可能な時間帯(メンテナンス時間を除く)
4-3. 利用可能店舗の範囲
プリペイドカードの利用可能店舗は、国際ブランド(VISAやMastercard)に対応しているかどうかで大きく変わります。
国際ブランド別の特徴
国際ブランド | 特徴 | 利用可能店舗数 |
---|---|---|
VISA | 世界的に最も普及 | 非常に多い |
Mastercard | VISAに次いで普及 | 非常に多い |
JCB | 日本では普及、海外は限定的 | 日本国内は多い |
American Express | 高級店での利用に強み | 限定的 |
店舗タイプ別の利用可否
店舗タイプ | 国際ブランド対応カード | 独自ブランドのみ |
---|---|---|
コンビニ・スーパー | ◯ | △(提携店のみ) |
ショッピングモール | ◯ | △(提携店のみ) |
オンラインショップ | ◯ | △(提携店のみ) |
飲食店 | ◯ | △(提携店のみ) |
海外店舗 | ◯ | × |
定期購入(サブスク) | ◯ | × |
電子マネー・QR決済との連携
- iD/QUICPay対応:実店舗での支払いが便利
- Apple Pay/Google Pay連携:スマホだけで支払い可能
- QRコード決済連携:より多くの店舗で使える
また、電子マネー機能(iDやQUICPay)が付いているカードなら、さらに利用の幅が広がります。自分がよく利用する店舗で使えるかどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。
5. 中学生のカード利用における注意点
中学生がプリペイドカードを安全に利用するためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
5-1. 使い過ぎ防止の設定
中学生がプリペイドカードを利用する際、使い過ぎを防ぐための工夫が必要です。
利用限度額の設定
- 1日あたりの利用限度額:500円〜3,000円程度に設定
- 1ヶ月あたりの利用限度額:5,000円〜10,000円程度に設定
- 1回あたりの利用限度額:1,000円程度に設定
- オンラインショッピングの制限:必要に応じて設定
カード別の設定方法
カード名 | 利用限度額設定 | 利用通知設定 |
---|---|---|
バンドルカード | アプリ内で設定可能 | プッシュ通知あり |
Kyash | アプリ内で設定可能 | メール・プッシュ通知あり |
au PAY プリペイド | アプリ内で設定可能 | メール・プッシュ通知あり |
VISA LINE Pay | アプリ内で設定可能 | LINE通知あり |
dカード プリペイド | アプリ内で設定可能 | メール・プッシュ通知あり |
利用通知の設定
- カード利用時にスマートフォンに通知が来るよう設定する
- 保護者のメールアドレスにも通知を送るカードを選ぶ
- 不正利用の早期発見にも役立つ
定期的な利用履歴の確認
- アプリで利用履歴を確認する習慣をつける(週1回程度)
- 保護者と一緒に定期的にチェックする
- 利用パターンを把握し、異常を検知しやすくする
チャージ金額の管理
- 必要以上にチャージしない(使う分だけ)
- 使う目的を明確にしてからチャージする
- 月の予算を決めてチャージ額を管理する
- 保護者がチャージを管理する方法も検討する
5-2. セキュリティ対策
プリペイドカードを安全に利用するためのセキュリティ対策も重要です。
パスワード・暗証番号の管理
- 推測されにくい複雑なパスワードを設定する
- 生年月日や電話番号などの個人情報は使用しない
- 定期的にパスワードを変更する(3ヶ月に1回程度)
- 暗証番号を他人に教えない、メモに残さない
二段階認証の設定
- 可能なカードでは二段階認証を有効にする
- SMSやメールによる認証コードを設定する
- 指紋認証やFace IDなどの生体認証も活用する
- ログイン時だけでなく、決済時にも認証を求める設定にする
不正利用の監視
- 定期的に利用履歴をチェックする
- 身に覚えのない取引があれば即座に報告する
- 怪しいメールやメッセージに注意する
- カード会社からの正規の連絡かどうか確認する
カード情報の管理
- カード番号やセキュリティコードを安全に保管する
- スマートフォンのメモ帳などに保存しない
- オンラインショップには保存しない(毎回入力する)
- カードの写真を撮らない・SNSに投稿しない
信頼できるWi-Fiの利用
- 公共のWi-Fiでの利用は避ける(カフェ、駅など)
- 自宅の安全なWi-Fi環境でアプリを操作する
- VPNの利用を検討する(保護者と相談)
- モバイルデータ通信を使用するほうが安全な場合も
デバイスのセキュリティ
- スマートフォンの画面ロックを設定する
- アプリにもパスワードロックを設定する
- OSやアプリを常に最新版に更新する
- 不審なアプリをインストールしない
紛失・盗難時の対応準備
- カード会社の緊急連絡先を控えておく
- 紛失時の手続き方法を確認しておく
- 即時利用停止の方法を知っておく
- 家族に速やかに報告する方法を決めておく
6. 保護者の方へ:中学生のカード利用サポート方法
保護者の方が中学生のプリペイドカード利用をサポートする方法をご紹介します。
6-1. 利用状況の確認方法
中学生のカード利用状況を確認し、適切にサポートするための方法です。
アプリの共有設定
- 中学生のカードアプリを保護者のスマートフォンにもインストール
- 家族アカウント機能がある場合は活用する
- 利用状況をリアルタイムで確認できるよう設定
- プライバシーを尊重しつつ見守る姿勢を持つ
利用通知の設定方法
カード名 | 保護者向け通知機能 | 設定方法 |
---|---|---|
バンドルカード | メール通知 | アプリ内の設定画面から追加 |
Kyash | メール通知 | アプリ内の設定画面から追加 |
au PAY プリペイド | メール通知・アプリ連携 | Webサイトから設定 |
VISA LINE Pay | 連携アカウント | LINEファミリーリンク機能 |
dカード プリペイド | 利用通知メール | Webサイトから設定 |
定期的な利用履歴のチェック方法
- 週に1回など、定期的に利用履歴を中学生と一緒に確認
- カード利用明細を家計簿に組み込む
- 使い方について話し合う機会を持つ
- 不自然な利用がないか確認する
チャージ金額の管理方法
- チャージ金額の上限を設定(月額の小遣いに合わせるなど)
- 必要に応じて保護者がチャージを行う
- 特別な支出がある場合は事前に相談する習慣づけ
- 目的別にチャージ額を分ける(教材費、娯楽費など)
トラブル対応の準備
- カード会社のサポート窓口情報を共有しておく
- 緊急時の対応手順を家族で確認
- プリペイドカードに関する規約を保護者も理解
- 万が一の不正利用時の補償内容を確認
6-2. 金銭教育のヒント
プリペイドカードを金銭教育のツールとして活用するヒントをご紹介します。
お金の価値を教える
- 現金とデジタルマネーの違いを説明する
- チャージ額と使った金額の関係を理解させる
- 「見えないお金」でも実際には支払いが発生することを認識させる
- 家計の収支について基本的な説明をする
計画的な使い方を教える
- 月間予算の立て方を一緒に考える
- 支出の優先順位をつける練習をする
- 「欲しいもの」と「必要なもの」の違いを考える機会を作る
- 長期的な貯蓄の重要性も伝える
家計簿の習慣づけ
- アプリの利用履歴を活用した簡単な家計簿をつけさせる
- 支出を「食費」「交通費」「娯楽費」などに分類する練習
- グラフや表で視覚的に支出パターンを確認
- 毎月の振り返りを習慣化する
報酬と責任の関連づけ
- お手伝いや成績に応じたチャージ額の調整
- 自分の決定に責任を持つ経験を積ませる
- 計画的に使えたら追加でチャージするなどのインセンティブ
- 使い過ぎた場合の対処法も考えさせる
失敗からの学び
- 小さな失敗は経験として許容する
- 失敗から何を学んだかを一緒に振り返る
- 改善策を考えさせる
- 同じ失敗を繰り返さないための仕組みを考える
実社会とのつながり
- キャッシュレス決済の社会的意義を説明
- 将来のクレジットカード利用への備え
- 消費者としての権利と責任について話し合う
- デジタル社会における金融リテラシーの重要性を伝える
7. よくある質問(FAQ)
中学生のプリペイドカード利用に関するよくある質問にお答えします。
7-1. 中学生でもクレジットカードは作れる?
回答:中学生はクレジットカードを作ることはできません。
クレジットカードを作るには以下の条件があり、中学生は満たすことができません。
- 年齢制限:18歳以上である必要があります(一部のカードは18歳以上でも高校生は不可)
- 安定した収入:アルバイトなどの収入だけでは審査に通りません
- 契約能力:未成年は保護者の同意が必要です
中学生が利用できる選択肢
- プリペイドカード(本記事で紹介)
- デビットカード(銀行口座開設が必要)
- 家族カード(保護者のクレジットカードに紐づく子カード、年齢制限あり)
保護者名義のカードを貸し借りすることについて
- 規約違反になるため避けるべき
- 不正利用と判断されるリスクがある
- カード会社によっては利用停止になる可能性も
7-2. プリペイドカードの審査はある?
回答:プリペイドカードには基本的に審査はありません。
クレジットカードと異なり、プリペイドカードは前払い式のため、利用者の信用力を審査する必要がありません。
必要な手続き
- 会員登録(氏名、生年月日、メールアドレスなど)
- 本人確認(必要な場合)
- アプリのダウンロードと初期設定
- チャージ(入金)
一部必要になる場合がある手続き
- 本人確認書類の提出(高額利用時)
- 保護者の同意(一部のカード)
- 住所確認(物理カード発行時)
高額利用時の制限
- 本人確認済みかどうかで利用限度額が変わる場合がある
- 未成年は一部サービスが制限される場合もある
- チャージ可能な上限額に制限がある場合も
7-3. 海外でも使えるの?
回答:国際ブランド(VISAやMastercard)付きのプリペイドカードは海外でも使えます。
海外での利用について知っておくべき重要なポイントは以下の通りです。
海外利用の手続き
- 事前に海外利用設定をオンにする(必要な場合)
- 渡航前に十分な金額をチャージしておく
- 利用可能国・地域を確認する
- 緊急連絡先を控えておく
海外利用時の手数料
- 海外決済手数料(約1.63%〜3.0%)
- 為替レート(その日の相場に基づく)
- ATM引き出し手数料(カードによる)
海外でよく使える国際ブランド(地域による)
- VISA:世界中で広く使える
- Mastercard:VISAと同様に幅広く対応
- JCB:アジア圏では利用可能だが、欧米では限定的
- American Express:高級ホテルやレストランでの利用に強み
海外利用時の注意点
- 不正利用リスクが高いため、利用後は履歴をこまめに確認
- 盗難・紛失時の緊急連絡先を知っておく
- 現地通貨でのキャッシュアウト(ATM利用)が可能かも確認
- 海外で使えないサービスもあるため事前確認が必要
まとめ
中学生向けプリペイドカードについて詳しく解説してきました。ポイントをおさらいしましょう。
中学生におすすめのプリペイドカード5選
- バンドルカード:年齢制限なし、使いやすい
- Kyash:友達とのやりとりが便利
- au PAY プリペイドカード:15歳以上、ポイント還元が魅力
- VISA LINE Payカード:LINEと連携で便利
- dカード プリペイド:12歳以上、セキュリティ対策が充実
プリペイドカード選びで重要なポイント
- 年齢制限の確認:中学生が利用できるか必ず確認
- チャージ方法の便利さ:コンビニなど手軽にチャージできるか
- 利用可能店舗の範囲:国際ブランド対応で利用範囲が広がる
- セキュリティ対策:不正利用対策が充実しているか
- 家族との連携:保護者も管理・確認できる機能があるか
プリペイドカードは中学生がお金の管理を学ぶ絶好の機会です。適切な利用法を身につけることで、将来の金融リテラシー向上にもつながります。保護者の方は見守りながらサポートし、お子さんの金銭感覚を育てていきましょう。
キャッシュレス社会に向けて、中学生のうちから正しい知識と習慣を身につけることが大切です。この記事が中学生のみなさんとその保護者の方の参考になれば幸いです。