クレジットカードを持っていないことに不安を感じていませんか?「使いすぎが怖い」「セキュリティが心配」という理由で持たない人がいる一方で、「ネット決済ができない」「旅行で不便」といった悩みを抱える人も少なくありません。
本記事では、クレジットカードを持ってない人の割合や理由、具体的なデメリットとメリットを詳しく解説します。さらに、クレジットカードの代わりになる支払い方法や、「持ってないけど不安」な人が取るべきステップも紹介します。
この記事を読めば、あなたに最適な支払い手段が見つかり、安心してキャッシュレス生活を送ることができるようになります。
1. クレジットカードを「持ってない」人はどれくらいいる?現状と傾向
日本ではキャッシュレス化が進む一方で、現金派やクレジットカードをあえて持たない層も一定数存在します。特に若年層では「まだクレカを持てていない学生・新社会人」、中高年では「現金主義・クレカ不要と考える層」が目立つ傾向があります。
クレジットカードを持ってない人の背景
クレジットカードを持っていない人の背景は、大きく分けて以下のパターンに分類されます。
あえて持たない現金主義層
- 現金払いの方が支出を実感できるという価値観
- キャッシュレスよりシンプルな家計管理を好む
- 使いすぎを防ぐために意図的にクレカを避けている
審査に通らず持てない層
- 過去の延滞や債務整理などの金融事故がある
- フリーランスやアルバイトで収入が不安定
- 学生や新社会人でクレジットヒストリーがない
情報不足・タイミングを逃している層
- クレジットカードの仕組みをよく知らない
- 申し込みのタイミングを逃している
- どのカードを選べばいいかわからない
属性ごとに背景が異なるため、「持ってない=おかしい」と断じるのではなく、自分の状況に合わせた判断が重要です。
2. クレジットカードを持ってない主な理由
クレジットカードを持っていない理由は、心理的な抵抗感と実際に持てない事情の2つに大きく分かれます。
2.1 心理的な理由
多くの人がクレジットカードに対して以下のような不安を抱えています。
使いすぎへの恐怖
- 「目に見えないお金だから使いすぎそう」
- 「気づいたら高額な請求が来るのでは」
- 「自分の金銭管理能力に自信がない」
借金のイメージ
- 「クレジットカード=借金」という先入観
- 「リボ払いで多重債務になった話を聞いた」
- 「そもそも借金はしたくない」
セキュリティへの不安
- 「カード情報が流出するのでは」
- 「不正利用のニュースを見て怖くなった」
- 「ネットショッピングでカード番号を入力したくない」
これらの心理的な理由は、実際の仕組みを理解することで軽減できる場合も多くあります。
2.2 持てない事情
一方で、本当は持ちたいが持てないという人も存在します。
金融事故の履歴
- 過去のクレジットカードやローンの延滞
- 債務整理(任意整理、自己破産など)の経験
- 携帯電話料金の滞納歴
収入面の問題
- フリーランスで収入が不安定
- アルバイトやパートで正社員ではない
- 学生で安定した収入がない
情報・知識不足
- クレジットカードの申し込み方法がわからない
- どのカードが自分に合っているか判断できない
- 審査基準や必要書類について知識がない
このように、持たない理由と持てない理由は異なるため、それぞれに応じた対策が必要です。
3. クレジットカードを持ってないことで起こるデメリット
クレジットカードを持っていないと、日常生活や将来的な金融取引で様々な不便やリスクが発生します。
3.1 オンラインサービスの利用制限
ネットショッピングやサブスクリプションサービスでは、クレジットカード決済しか選べないケースが増えています。
具体的な制約
- 定額制の動画配信サービス(Netflix、Amazon Primeなど)
- 音楽ストリーミング(Spotify、Apple Musicなど)
- クラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)
- 一部のネット通販サイト
これらのサービスでは、プリペイドやコンビニ払いだと手間が増えたり、そもそも利用できない場合があります。即時決済や継続課金が前提のオンラインサービスでは、クレジットカードがないと選択肢が大幅に狭まります。
3.2 旅行時の不便さ
旅行や出張では、クレジットカードを前提とした場面が多く、特に海外では顕著です。
ホテル・宿泊施設
- チェックイン時にデポジットとしてクレジットカード提示を求められる
- 予約時にクレジットカード情報の入力が必須
- 現金のみだと高額を持ち歩くリスクがある
レンタカー
- クレジットカードなしでは借りられない会社が多い
- 現金デポジットを要求される場合、高額になる
- 保険加入の条件としてクレジットカードが必要
航空券
- オンライン予約でクレジットカード決済が基本
- 格安航空券ではクレカのみの場合が多い
- キャンセル時の返金処理がスムーズ
海外では現金だけで対応しようとすると、防犯面のリスクも高まり、結果的にかなりのストレスにつながります。
3.3 金銭面での損失
クレジットカードを持たないことで、長期的に見ると金銭面で損をしている可能性があります。
手数料の積み重なり
- ATMで現金を引き出すたびに手数料が発生(100円〜220円)
- 振込手数料が銀行窓口やATMで割高
- コンビニ払いの手数料(1回あたり50円〜300円程度)
特典を受けられない
- ポイント還元(通常0.5%〜1%、特約店では最大5%以上)
- キャッシュバックプログラム
- 旅行保険やショッピング保険の付帯サービス
- 会員限定の優待サービス
例えば、月10万円の支出がある場合、還元率1%のクレジットカードなら年間で12,000円分のポイントが貯まります。これを10年続けると12万円の差になり、手数料の負担と合わせると無視できない金額になります。
3.4 クレジットヒストリー(クレヒス)の問題
クレジットカードを一切持たない生活を続けると、将来的な金融取引で不利になる可能性があります。
クレヒスとは クレジットヒストリーとは、クレジットカードやローンの利用履歴・返済履歴のことです。金融機関は審査の際にこの情報を参照し、信用力を判断します。
クレヒスがないことのリスク
- 住宅ローンの審査で不利になる可能性
- 自動車ローンの金利が高くなる場合がある
- 高額なローンの審査に通りにくい
- 新しいクレジットカードの審査でも不利
将来ローンを使う可能性がある人にとっては、若いうちから適度にクレジットカードを利用してクレヒスを積み上げることが、長期的な信用力の構築につながります。
4. あえてクレジットカードを持たないメリット・良い面
クレジットカードを持ってないことは、デメリットばかりではありません。自分の性格やライフスタイルによっては、むしろメリットになる場合もあります。
4.1 支出管理がしやすい
クレジットカードを持たない最大のメリットは、支出の実感が得られやすく、使いすぎを抑えやすいという点です。
現金払いの利点
- 財布の中身を見れば残高が一目でわかる
- 支払い時に「お金が減る」感覚を直接得られる
- 今あるお金の範囲でしか使えないため、自然と節約意識が高まる
デビットカード中心の利点
- 口座残高をリアルタイムで確認できる
- 使った瞬間に引き落とされるため、後から高額請求が来る心配がない
- 残高以上は使えないため、物理的な歯止めがかかる
特に金銭管理に不安がある人や、過去に使いすぎた経験がある人にとっては、「持たない」という選択が最も安全な方法となる場合もあります。
4.2 借金リスクの回避
リボ払いや分割払いを使わない生活になりやすく、高い金利負担や多重債務に陥るリスクを避けられます。
リボ払いの危険性
- 金利が年率15%前後と高い
- 毎月の支払額が一定でも、元本がなかなか減らない
- 気づかないうちに債務が膨らむ可能性
分割払いのリスク
- 手数料が加算され、総支払額が増える
- 複数の分割払いが重なると、家計を圧迫する
- 支払い能力を超えた買い物をしてしまいがち
「そもそも借金はしたくない」「今あるお金だけで暮らしたい」という価値観にとっては、クレジットカードを持たない選択が心理的な安心感につながります。
4.3 シンプルな家計管理
支払い手段を現金・一部キャッシュレスに絞ることで、家計の流れがシンプルになり、「どこからどこへお金が動いているか」を直感的に把握しやすくなります。
シンプル管理の利点
- 複数の支払日や引き落とし日を管理する必要がない
- クレジットカードの明細チェックの手間が省ける
- 現金の出入りだけを追えばいいため、家計簿がつけやすい
このように、「持ってない」ことはデメリットだけでなく、自分のタイプによってはメリットにもなり得ます。重要なのは、自分がどちらのタイプかを冷静に判断することです。
5. クレジットカードを持ってないと困りやすい具体的なシーン
実際の生活では、どのような場面でクレジットカードがないと困るのでしょうか。具体的なシーンを見ていきましょう。
5.1 ネット通販・サブスクリプション
オンラインサービスでは、クレジットカード必須のケースが増えています。
困る具体例
- Netflixなどの動画配信サービスに登録できない
- Amazon Primeの月額会員になれない
- Spotifyの有料プランに入れない
- Adobe Creative Cloudなどのソフトウェアを契約できない
- 海外サイトでの買い物ができない
他の支払方法があっても、手続きが複雑だったり、手数料が割高になったりと、利用のハードルが上がります。
5.2 旅行・出張・留学
国内外の旅行や出張では、クレジットカードを前提とした場面が数多くあります。
ホテル・宿泊
- チェックイン時にクレジットカード提示を求められる
- デポジット(保証金)としてカード情報が必要
- 予約サイトでカード決済が基本
航空券・交通機関
- 格安航空会社ではクレジットカード決済のみ
- オンライン予約でカード番号入力が必須
- 新幹線や特急列車のネット予約でもカード決済が便利
レンタカー
- クレジットカードなしでは借りられない会社が多い
- 現金デポジットの場合、数万円単位で必要
- 事故時の保険適用にカードが条件
現金のみで対応しようとすると、選べるサービスが限られ、手続きも煩雑になります。
5.3 社会人としての信用・利便性
仕事の場面でも、クレジットカードがあるとスムーズなケースがあります。
業務上の支払い
- オンラインツールやクラウドサービスの契約
- 出張費の立替払い
- 取引先との会食費の支払い
- ビジネス書籍やセミナー参加費の決済
信用面での影響
- 「社会人なのにクレジットカードを持っていない」と思われる
- 会社の経費精算でクレカ利用が前提になっている
- 取引先から「カード払いで」と言われた時に困る
カードを持っていないために対応が遅れたり、会社や取引先からの信頼に影響したりする可能性もゼロではありません。
6. クレジットカードの「代わり」になる支払い方法
クレジットカードを持ってない人でも使える決済手段はいくつもあります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を選びましょう。
6.1 代表的な代替手段の比較
| 支払い手段 | 支払いタイミング | 審査 | 主な利用シーン | 特徴のポイント |
|---|---|---|---|---|
| デビットカード | 即時(口座残高内) | なし | ネット決済、店舗決済 | 使いすぎにくく、クレカに近い使い勝手 |
| プリペイド・バーチャルカード | 前払い(チャージ) | なし | ネット通販、サブスク | クレカ番号のように使えるが、チャージした分だけ利用 |
| スマホ決済(QR等) | 前払い/即時/後払い | 一部あり | 実店舗決済、ネット決済 | スマホ1つで決済、キャンペーンで還元が多い |
| 電子マネー | 前払い | なし | コンビニ・交通機関など | タッチで素早く支払いができ、小口決済に強い |
| コンビニ払い・銀行振込 | 事前/後払い | なし | 通販サイト・請求書支払い | 現金派でも利用できるが、手間と期限管理が必要 |
| キャリア決済・BNPL | 後払い | 簡易審査あり | ネット通販、デジタルコンテンツ | クレカなしでも後払い可能だが使いすぎ注意 |
6.2 デビットカード
デビットカードは銀行口座と直結し、利用と同時に残高から引き落とされるため、「クレジットカードのように使えるが借金にならない」という特徴があります。
デビットカードのメリット
- 審査なしで作れる(15歳以上など年齢制限のみ)
- 口座残高の範囲内でしか使えないため、使いすぎを防げる
- Visa・Mastercardなどの国際ブランド付きなら、ネット決済にも対応
- ポイント還元があるカードもある(0.2%〜1%程度)
デビットカードのデメリット
- 分割払いやリボ払いができない
- クレヒスは積み上がらない
- 一部のサブスクやレンタカーで使えない場合がある
デビットカードは、「キャッシュレスに慣れたいが、クレカはまだ怖い」という人に最適な選択肢です。
6.3 プリペイドカード・バーチャルカード
事前チャージ型で、クレカ番号のように使えるため、ネット通販やサブスクを利用したいがクレジットカードは持ちたくない人に向いています。
主なプリペイドカード
- Kyash(キャッシュ):バーチャルカードとリアルカードがあり、ポイント還元も
- バンドルカード:アプリで即時発行、後払い機能もあり
- LINE Payカード:LINEポイントが貯まる
- au PAY プリペイドカード:Pontaポイントと連携
プリペイドカードのメリット
- 審査なしで誰でも作れる
- チャージした金額以上は使えないため、使いすぎ防止
- ネット決済でクレジットカード番号として使える
- 本人確認なしで使えるものもある(ただし限度額は低い)
プリペイドカードのデメリット
- チャージの手間がかかる
- クレヒスは積み上がらない
- 一部のサービスで利用できない場合がある
6.4 QRコード決済・スマホ決済
銀行口座やコンビニチャージと組み合わせればクレカなしでも利用可能で、大規模なポイント還元キャンペーンが魅力です。
主なスマホ決済サービス
- PayPay:利用者数が多く、加盟店も豊富
- 楽天ペイ:楽天ポイントが貯まる・使える
- d払い:ドコモユーザー以外も利用可能
- au PAY:Pontaポイントと連携
- LINE Pay:LINEユーザーなら手軽に使える
スマホ決済のメリット
- スマホ1つで支払いが完結
- 高還元率のキャンペーンが頻繁にある
- 銀行口座やコンビニチャージで利用できる
- 割り勘機能や送金機能も便利
スマホ決済のデメリット
- スマホのバッテリー切れ時に使えない
- 使えない店舗もまだある
- 複数のサービスを使うと管理が煩雑に
6.5 その他の代替手段
ETCパーソナルカード
- 高速道路のETC専用カード
- クレジットカード不要で発行可能
- デポジット(保証金)が必要だが、利用額に応じて通行料金が引き落とされる
キャリア決済・BNPL(後払いサービス)
- 携帯電話料金と合算して支払える
- Paidy、atone、NP後払いなど
- クレカなしでも後払い可能だが、使いすぎに注意
キャリア決済やBNPLは便利な反面、使いすぎるとクレジットカードと同じように支払いが苦しくなるリスクがあります。利用する場合は、計画的な管理が必要です。
7. 「持ってないけど不安」な人が取るべきステップ
「クレジットカードはまだ怖いが、完全現金主義からは一歩進みたい」という人には、段階的にキャッシュレスに慣れるステップがおすすめです。
7.1 ステップ1:デビットカードやプリペイドカードで慣れる
まずはデビットカードやプリペイドカードでキャッシュレスに慣れるところから始めましょう。
始め方
- 銀行のデビットカードを発行する(多くの銀行が無料で発行)
- 小額の買い物からデビットカードで支払ってみる
- ネット通販でデビットカードを使ってみる
- 慣れてきたら、月々のサブスクをデビットカード払いに
口座残高やチャージ額の範囲でしか使えないため、クレカほどの使いすぎリスクは低く、「キャッシュレスの練習」として取り入れやすいのが強みです。
7.2 ステップ2:家計簿アプリで支出を可視化する
家計簿アプリや銀行アプリを活用し、現金とキャッシュレスの両方を記録して「1か月のお金の流れ」を可視化することが推奨されています。
おすすめの家計簿アプリ
- マネーフォワード ME:銀行口座やクレジットカードと自動連携
- Zaim:レシート撮影で自動入力、カテゴリ分けが簡単
- Money tree:シンプルで見やすいデザイン
- 銀行の公式アプリ:残高照会や入出金履歴の確認が簡単
可視化のメリット
- 「何にいくら使ったか」が一目でわかる
- 無駄な支出を発見しやすい
- 「この程度ならクレカでも管理できそう」と判断できる
- 「自分はやはり現金が合っている」という気づきも得られる
支出が見えるようになると、自分に合ったスタイルの判断材料が増えます。
7.3 ステップ3:クレヒスを意識するなら「少額利用+一括払い」
将来ローンを組む可能性が高く、クレヒスも意識したい人には、「少額利用+一括払いだけ」でクレジットカードを持つという折衷案もあります。
安全なクレカデビューの方法
- 年会費無料のクレジットカードを1枚作る
- 携帯電話料金や電気代など、毎月の固定費だけをクレカ払いに設定
- それ以外の買い物はデビットカードや現金を使う
- 必ず一括払いのみで、リボ払い・分割払いは使わない
- 毎月の利用明細を必ずチェックする
例えば生活費の一部(通信費など固定費)だけクレカ払いにして、それ以外はデビットや現金にする運用にすれば、クレヒスを積みつつも使いすぎを抑えやすくなります。
クレヒス構築のポイント
- 毎月少額でも利用し、期日通りに返済することが重要
- 延滞は絶対に避ける(クレヒスに傷がつく)
- 半年〜1年程度の利用実績があれば、クレヒスとして評価される
8. それでもクレジットカードを作るべき?判断基準
クレジットカードを作るかどうかは、以下のような判断基準で考えると合理的です。
8.1 ライフプランから逆算する
将来ローンを利用する可能性
- 住宅ローンを組む予定がある → クレヒス構築のため早めに作っておく
- 自動車ローンを使う可能性がある → 若いうちからクレヒスを積む
- 当面ローンの予定がない → 急いで作る必要はない
海外旅行や出張の頻度
- 年に数回以上海外に行く → クレジットカードは必須レベル
- 国内旅行がメイン → デビットカードでも対応可能
- ほとんど旅行しない → 無理に作る必要はない
ネットサービスの利用頻度
- サブスクやネット通販をよく使う → クレカかプリペイドが便利
- 実店舗での買い物が中心 → 現金やスマホ決済で十分
- オンラインサービスはほとんど使わない → 無理に作る必要はない
8.2 カードを作る場合のチェックポイント
クレジットカードを作ると決めた場合は、以下のポイントを必ず確認しましょう。
年会費
- 初心者は年会費無料のカードがおすすめ
- 永年無料か、条件付き無料かを確認
- 年会費有料の場合、特典で元が取れるか検討
ポイント還元率
- 基本還元率は0.5%〜1%が一般的
- よく使う店舗での還元率をチェック
- ポイントの有効期限と使いやすさを確認
付帯保険
- 海外旅行保険:旅行時の医療費や損害をカバー
- 国内旅行保険:国内旅行時の補償
- ショッピング保険:購入した商品の破損や盗難を補償
セキュリティ対策
- 不正利用時の補償制度があるか
- 本人認証サービス(3Dセキュア)対応か
- 利用通知メールやアプリでの即時確認機能があるか
初心者におすすめのカード例
- 三井住友カード(NL):年会費無料、タッチ決済で最大7%還元
- 楽天カード:年会費無料、楽天市場での還元率が高い
- JCB CARD W:年会費無料、Oki Dokiポイントが貯まりやすい
年会費無料+ポイント還元+不正利用補償が揃ったカードは多く、最初の一枚はこうしたベーシックなカードから始めるのが一般的です。
9. クレジットカードなし生活を続ける場合の注意点
クレジットカードを持たない選択を続ける場合でも、いくつかの注意点があります。
9.1 手数料コストを把握する
「手数料が高い支払い方法を選び続けていないか」を定期的に見直すことが大切です。
よくある手数料
- ATM時間外手数料:110円〜220円/回
- コンビニATM手数料:110円〜220円/回
- 振込手数料:220円〜880円/回
- コンビニ払い手数料:50円〜300円程度/回
例えば、月に4回ATMで時間外手数料を払うと880円、年間で10,560円にもなります。振込手数料やコンビニ払い手数料も含めると、年間数万円の手数料を払っている可能性もあります。
手数料を抑える方法
- 銀行のATM無料時間帯を活用
- ネット銀行を使う(月数回は手数料無料)
- スマホ決済や電子マネーで現金引き出しを減らす
- デビットカードやプリペイドカードでネット決済
ATMやコンビニ払いの手数料は小さな額でも、積み重なると無視できないコストになります。
9.2 現金管理のリスク
現金を多く持ち歩く生活は、以下のようなリスクがあります。
盗難・紛失のリスク
- 財布を落としたり盗まれたりすると、現金は基本的に戻ってこない
- 高額の現金を持ち歩くと、狙われるリスクも高まる
- 災害時に現金が使えなくなることもある
防犯面での注意
- 人前で大金を見せない
- 財布の管理に常に気を配る必要がある
- 旅行時は特に注意が必要
一方、クレジットカードや一部のキャッシュレス決済では、不正利用時の補償制度が整備されています。多くのクレジットカードでは、不正利用が確認された場合、60日以内の申請で全額補償されるケースが一般的です。
防犯面では、必ずしも「現金のみが安全」とは言えないという点も押さえておきましょう。
9.3 支払い手段の選択肢を確保する
完全に現金のみの生活にするのではなく、いくつかの支払い手段を組み合わせることで、リスク分散と利便性の両立が可能になります。
おすすめの組み合わせ例
パターン1:慎重派
- メイン:現金
- サブ:デビットカード(ネット決済用)
- 補助:スマホ決済(ポイント還元狙い)
パターン2:バランス派
- メイン:デビットカード
- サブ:プリペイドカード(サブスク用)
- 補助:現金(小口決済用)
パターン3:クレヒス意識派
- メイン:クレジットカード(固定費のみ)
- サブ:デビットカード(変動費)
- 補助:現金(小口決済)
自分のライフスタイルや価値観に合わせて、最適な組み合わせを見つけることが重要です。
まとめ:自分に合った支払い手段を選ぼう
クレジットカードを持ってないこと自体は、直ちに危険というわけではありません。しかし、ネット決済・旅行・将来のローンなどで不利になったり、支払い方法の選択肢が狭まるリスクがあることは事実です。
一方で、使いすぎを防げる・家計管理がシンプルになるというメリットもあるため、「自分の生活スタイルに合う支払い手段をどう組み合わせるか」が最も重要なポイントです。
判断のポイントをおさらい
- 自分のタイプを知る
- 金銭管理に自信がある → クレジットカードも選択肢
- 使いすぎが心配 → デビットカードやプリペイドから
- 完全現金派 → 手数料コストだけは意識する
- 将来のライフプランを考える
- ローンの予定がある → クレヒス構築のため早めに検討
- 海外旅行が多い → クレジットカードがあると便利
- 国内中心の生活 → デビットや現金でも十分
- 段階的にステップアップする
- いきなりクレカを作る必要はない
- デビットカード → プリペイド → クレカと段階を踏む
- 自分のペースで慣れていく
- 複数の支払い手段を組み合わせる
- 現金だけ、クレカだけに偏らない
- それぞれの長所を活かした使い分けをする
- リスク分散と利便性の両立を目指す
クレジットカードは便利な決済ツールですが、必ずしも全員が持つべきものではありません。あなたのライフスタイル・価値観・将来のプランに合わせて、最適な支払い手段を選択してください。
この記事で紹介した情報を参考に、あなたに合った支払い方法を見つけ、安心してキャッシュレス生活を送りましょう。