クレジットカード5枚持ちのメリット・デメリット完全攻略ガイド

はじめに

クレジットカードを何枚持つべきか、多くの人が悩む問題です。特に「5枚持ち」は、ポイント還元を最大化できる一方で、管理の難しさも懸念されます。

2025年現在、日本人のクレジットカード平均保有枚数は約3枚ですが、キャッシュレス化の進展により、複数枚を戦略的に使い分ける人が増えています。実際、複数枚持つ人は7割以上、5枚以上持つ人も1割以上いるという調査結果があります。

この記事では、クレジットカード5枚持ちのメリット・デメリットから、おすすめの組み合わせ、失敗しない管理術まで徹底解説します。最新の統計データと実践的なノウハウで、あなたに最適なカード活用法が見つかるはずです。


1. クレジットカードの平均保有枚数と5枚持ちの実態

1.1 日本人のクレジットカード保有状況

2025年の統計データによると、日本人のクレジットカード保有状況は以下の通りです。

年度クレジットカード平均保有枚数複数枚保有率5枚以上保有率
2023年2.9枚約68%約9%
2024年3.0枚約70%約10%
2025年3.0枚(推定)約72%約12%

クレジットカードの平均保有枚数は約3枚で安定していますが、5枚以上持つ人の割合は年々増加傾向にあります。これは、キャッシュレス決済の普及と、ポイント還元や特典を賢く活用したいというニーズの高まりを示しています。

1.2 実際に使用しているカードは2枚程度

興味深いことに、実際に日常で携帯して使っているカードは平均2枚程度にとどまるケースが多いことが分かっています。これは、多くの人が以下のような使い分けをしていることを意味します。

  • メインカード:日常的な買い物やメインの支払いに使用
  • サブカード:特定の用途やバックアップとして保有
  • 保管カード:年会費無料で特定の特典目当てに保有するが普段は使わない

5枚持ちは、カード利用の用途をしっかり区別し、計画的に管理ができる人に向いている保有方法と言えるでしょう。

1.3 5枚持ちが増えている理由

クレジットカード5枚持ちが増えている主な理由は以下の通りです。

  1. ポイント還元の最大化:店舗やサービスごとに最も還元率の高いカードを使い分けることで、年間数万円以上のポイント獲得が可能
  2. 特典の多様化:旅行保険、空港ラウンジ、ショッピング保険など、各カードの特典を組み合わせて活用できる
  3. リスク分散:1枚のカードに支払いを集中させるより、複数に分散させることでセキュリティリスクを軽減
  4. キャッシュレス化の進展:様々な決済シーンで対応できるよう、複数ブランドを保有する必要性が高まっている

2. クレジットカード5枚持ちのメリット

2.1 ポイント還元や特典の最大活用

クレジットカード5枚持ちの最大のメリットは、ポイント還元率と特典を最大限に活用できることです。

ポイント還元率の使い分け例

カードによって還元率が異なるため、利用シーンごとに最適なカードを選ぶことで、効率的にポイントを貯められます。

利用シーンおすすめカード例還元率
ネット通販(楽天市場)楽天カード最大3%〜
ネット通販(Amazon)Amazon Mastercard最大2.5%
コンビニ・スーパー三井住友カード(NL)最大5%
公共料金・固定費基本還元率1%のカード1%
旅行関連マイル還元カードマイル1%〜

このように使い分けることで、年間で数万円分のポイントを獲得することも可能です。例えば、月10万円の支出がある場合、還元率0.5%のカード1枚だけなら年間6,000円相当ですが、用途別に最適なカードを使い分ければ年間15,000円〜20,000円相当のポイント獲得も現実的です。

特典の多様化

5枚のカードを持つことで、以下のような多様な特典を享受できます。

  • 空港ラウンジサービス:ゴールドカード以上で利用可能
  • レストラン優待:特定カードで飲食店の割引が受けられる
  • ショッピング保護:購入商品の破損や盗難時の補償
  • エンターテインメント特典:映画館やコンサートチケットの優待
  • ポイント交換先の多様化:航空マイル、電子マネー、ギフト券など

2.2 旅行保険など補償の重ね付け

複数枚のクレジットカードを持つことで、旅行保険やショッピング保険を重複して受けられるメリットがあります。

旅行保険の重ね付け効果

補償内容カードAカードB合計補償額
傷害死亡・後遺障害2,000万円1,000万円3,000万円
傷害治療費用200万円100万円300万円
疾病治療費用200万円100万円300万円
携行品損害20万円10万円30万円

海外旅行では医療費が高額になるケースがあるため、複数カードの保険を重ねることで安心度が大幅に向上します。

ショッピング保険の充実

クレジットカードで購入した商品が破損・盗難に遭った場合、ショッピング保険で補償されます。複数枚持つことで、補償額や補償期間が拡充され、高額商品の購入時も安心です。

2.3 支払いの代用や安心のリスク分散

リスク分散のメリット

5枚のカードを持つことで、以下のようなリスクを分散できます。

  1. カード停止リスク:不正利用検知でカードが一時停止されても、他のカードで支払い可能
  2. 利用限度額の分散:1枚のカードに支払いが集中して限度額に達するリスクを回避
  3. 国際ブランドの多様化:Visa、Mastercard、JCBなど複数ブランドを持つことで、あらゆる店舗で対応可能
  4. システム障害対応:特定のカード会社でシステム障害が発生しても、他のカードで対応できる

支払い管理の柔軟性

用途別にカードを分けることで、家計管理が明確になります。

  • 固定費専用カード:公共料金、サブスクリプション
  • 日常消費専用カード:食費、日用品
  • 特別支出専用カード:旅行、高額商品

このように分けることで、利用明細が整理され、無駄遣いの防止にもつながります。

2.4 ライフスタイルに合わせた柔軟な使い分け

5枚のカードを持つことで、あなたのライフスタイルに完全にマッチした使い方が可能になります。

使い分けの具体例

例1:共働き夫婦の場合

  • カード1:家族カードで家計費用
  • カード2:夫の個人用(ビジネス・趣味)
  • カード3:妻の個人用(ショッピング)
  • カード4:旅行・レジャー専用
  • カード5:緊急用・予備

例2:ビジネスパーソンの場合

  • カード1:ステータスカード(接待・ビジネス)
  • カード2:マイル特化カード(出張用)
  • カード3:日常消費用(高還元率)
  • カード4:ネット通販専用
  • カード5:電子マネー連携カード

このように、自分のライフスタイルに合わせて最適な組み合わせを構築できるのが5枚持ちの大きな魅力です。


3. クレジットカード5枚持ちのデメリット・注意点

メリットが多い5枚持ちですが、注意すべきデメリットも存在します。事前に理解しておくことで、リスクを最小限に抑えられます。

3.1 管理手間と支払い延滞リスク

管理の複雑化

5枚のカードを持つと、以下のような管理上の課題が生じます。

管理項目1枚持ちの場合5枚持ちの場合管理の難易度
請求日の把握1日のみ最大5日★★★★☆
利用明細の確認1サイト5サイト★★★★★
ポイント管理1種類最大5種類★★★★☆
年会費の把握1枚分最大5枚分★★★☆☆
カード更新時期1回最大5回★★★☆☆

複数の請求日や利用状況を把握しきれず、支払い漏れや延滞が起こりやすくなります。特に5枚など多枚数持ちの場合、整理整頓が必須となります。

支払い延滞のリスクと影響

支払いを延滞すると、以下のような深刻な影響があります。

  • 遅延損害金の発生:年率14.6%程度の遅延利息が発生
  • 信用情報への記録:信用情報機関に延滞情報が登録される
  • カードの利用停止:延滞が続くとカードが使えなくなる
  • 将来の審査への悪影響:住宅ローンや新規カード発行の審査に影響

1枚でも延滞すると信用情報に傷がつくため、複数枚持つ場合は特に注意が必要です。

3.2 年会費や審査面での負担

年会費のコスト増加

5枚のカードを持つと、年会費の総額が大きくなる可能性があります。

年会費の例

カードタイプ年会費5枚での合計(例)
一般カード(無料)0円0円
一般カード(有料)1,000円〜2,000円5,000円〜10,000円
ゴールドカード11,000円〜55,000円〜
プラチナカード33,000円〜165,000円〜

年会費有料のカードを複数持つ場合、その特典や還元率で年会費以上の価値を得られるか、慎重に検討する必要があります。

審査への影響

クレジットカードの保有枚数が増えると、以下の理由で新規カードの審査に影響する可能性があります。

  1. 総与信枠の問題:カード会社は利用者の年収に対する総与信枠を考慮します。すでに多くのカードを持っている場合、新規カードの審査で限度額が低く設定されたり、審査が厳しくなることがあります。
  2. 多重申込みの警戒:短期間に複数のカードに申し込むと、「お金に困っている」と判断され、審査に不利になる可能性があります。
  3. 信用情報の照会回数:カード申込みのたびに信用情報が照会され、その履歴が残ります。照会回数が多いと審査に影響することがあります。

3.3 盗難・紛失時のリスク増加

紛失・盗難時の対応負担

5枚のカードを持ち歩く、または自宅で保管する場合、以下のリスクが高まります。

紛失・盗難時に必要な対応

  1. 各カード会社への緊急連絡(5社分)
  2. 警察への紛失届・盗難届の提出
  3. カードの再発行手続き(5枚分)
  4. 暗証番号の再設定(5枚分)
  5. 自動引き落とし設定の変更(5枚分)

これらの対応を5枚分行う必要があり、時間と手間が大幅に増加します。

セキュリティ管理の重要性

複数枚のカードを持つ場合、以下のセキュリティ対策が重要です。

  • 持ち歩くカードの最小化:日常的に使うカード以外は自宅の安全な場所に保管
  • カード情報の分散管理:すべてのカード情報を一か所にまとめない
  • 不正利用監視の強化:各カードの利用通知機能を設定
  • 定期的な利用明細確認:不正利用の早期発見のため、週1回は明細をチェック

4. 5枚持ちにおすすめのクレジットカード組み合わせ例

5枚のカードを持つなら、用途別に最適な組み合わせを選ぶことが重要です。ここでは、具体的な組み合わせ例を紹介します。

4.1 用途別おすすめカード組み合わせ

用途おすすめカード例年会費主な特徴
旅行三井住友カード ゴールド(NL)5,500円(条件で無料)海外旅行保険最高2,000万円、空港ラウンジ利用可
日常使い楽天カード永年無料基本還元率1%、楽天市場で最大3%
ポイント特化JCB CARD W永年無料Oki Dokiポイント高還元、Amazonで還元率アップ
ステータスアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード31,900円充実した付帯サービス、コンシェルジュサービス
サブカードdカード永年無料ドコモユーザー向け、電子マネーiD利用可

4.2 パターン別おすすめ組み合わせ

パターン1:年会費を抑えたい人向け

総年会費:0円

  1. 楽天カード(Visa):楽天市場での買い物用
  2. JCB CARD W(JCB):Amazon・セブン-イレブン用
  3. エポスカード(Visa):丸井グループ・飲食店優待用
  4. dカード(Mastercard):ドコモ料金・日常使い用
  5. イオンカードセレクト(JCB/Visa/Mastercard):イオングループ用

このパターンは全て年会費無料で、各カードの特性を生かした使い分けが可能です。

パターン2:旅行好きな人向け

総年会費:約50,000円〜

  1. SPGアメックス(American Express):マリオット系列ホテル・マイル用
  2. 楽天プレミアムカード(Visa/Mastercard):プライオリティ・パス付帯
  3. 三井住友カード ゴールド(NL)(Visa/Mastercard):旅行保険・空港ラウンジ用
  4. JALカード/ANAカード(Visa/Mastercard/JCB):マイル特化用
  5. 楽天カード(Visa/Mastercard/JCB):日常使いでポイント貯める用

旅行保険の重ね付け、空港ラウンジ利用、マイル獲得に特化した組み合わせです。

パターン3:ポイント還元最大化を目指す人向け

総年会費:約10,000円〜

  1. 楽天カード(Visa/Mastercard/JCB):楽天市場用
  2. Amazon Mastercard(Mastercard):Amazon用
  3. 三井住友カード(NL)(Visa/Mastercard):コンビニ・マクドナルド用
  4. JCB CARD W(JCB):スターバックス・セブン-イレブン用
  5. Yahoo! JAPANカード(Visa/Mastercard/JCB):Yahoo!ショッピング・PayPay用

各ネット通販や実店舗で最高還元率を実現する組み合わせです。

パターン4:ステータス重視の人向け

総年会費:約100,000円〜

  1. アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(American Express):メインカード・ステータス
  2. ダイナースクラブ プレミアムカード(Diners Club):高級レストラン・ゴルフ場優待
  3. 三井住友カード プラチナ(Visa/Mastercard):コンシェルジュサービス
  4. JCBザ・クラス(JCB):JCB最高峰ステータス
  5. 楽天カード(Visa/Mastercard/JCB):日常使い用

ステータス性の高いカードを中心に、日常使いは年会費無料カードで補う組み合わせです。

4.3 国際ブランドの分散も重要

5枚持ちの場合、国際ブランドを分散させることも重要なポイントです。

推奨する国際ブランドの組み合わせ

  • Visa:2枚
  • Mastercard:1枚
  • JCB:1枚
  • American Express または Diners Club:1枚

この組み合わせにより、国内外のほぼすべての加盟店で利用可能になります。

国際ブランド世界シェア強みのある地域おすすめ度
Visa約50%世界中★★★★★
Mastercard約30%ヨーロッパ★★★★★
JCB約5%日本・アジア★★★★☆
American Express約10%アメリカ・高級店★★★☆☆
Diners Club約1%高級レストラン★★☆☆☆

5. クレジットカード5枚持ちの効果的な管理術

5枚のカードを上手に管理するには、システマティックなアプローチが必要です。ここでは、具体的な管理方法を紹介します。

5.1 利用明細の整理方法

デジタルツールを活用した管理

おすすめの家計簿アプリ

  1. マネーフォワード ME
    • 複数のクレジットカードを一括管理
    • 自動で支出をカテゴリ分け
    • 無料版でも基本機能は十分
  2. Zaim
    • レシート読み取り機能
    • 予算管理機能
    • 銀行口座との連携も可能
  3. Money tree
    • シンプルなインターフェース
    • 資産管理も一元化
    • セキュリティが高い

これらのアプリにすべてのクレジットカードを登録することで、支出を一元管理できます。

エクセル・スプレッドシートでの管理

アプリに不安がある方は、エクセルやGoogleスプレッドシートで管理する方法もあります。

管理項目の例

日付カード名カテゴリ金額店舗ポイントメモ
2025/1/5楽天カード食費3,500円スーパー35pt
2025/1/6JCB CARD W通信費5,000円docomo50pt携帯料金

月末に各カードの利用額を集計し、予算内に収まっているか確認しましょう。

カード別利用ルールの設定

各カードの用途を明確に決めることで、管理が楽になります。

用途分けの例

  • カード1(楽天カード):楽天市場、楽天トラベル専用
  • カード2(JCB CARD W):Amazon、コンビニ専用
  • カード3(三井住友カード):固定費(公共料金、サブスク)専用
  • カード4(アメックスゴールド):旅行、高額商品専用
  • カード5(dカード):予備、緊急時専用

このようにルールを決めることで、「どのカードを使うか」迷うことがなくなります。

5.2 支払い期日の管理ツール活用法

カレンダーアプリでの期日管理

GoogleカレンダーやiPhoneのカレンダーアプリに、各カードの引き落とし日を登録しましょう。

設定のポイント

  • 引き落とし日の3日前にリマインダーを設定
  • 口座残高の確認日として前日にも通知設定
  • 繰り返しイベントとして毎月自動設定

クレジットカード会社の通知機能活用

ほとんどのクレジットカード会社は、以下の通知機能を提供しています。

活用すべき通知機能

  1. 利用通知:カード利用時にメールやアプリで即時通知
  2. 請求確定通知:請求額が確定したら通知
  3. 支払い前通知:引き落とし日の数日前に通知
  4. 不正利用検知:通常と異なる利用パターンを検知

これらを全てのカードで設定することで、支払い漏れや不正利用を防げます。

銀行口座の残高管理

複数のカードを持つ場合、引き落とし口座を1つにまとめるか、複数に分けるかも重要なポイントです。

一つの口座にまとめる場合のメリット

  • 残高管理が簡単
  • 資金移動の手間が少ない
  • 総支出額の把握が容易

複数の口座に分ける場合のメリット

  • 用途別に資金を分離できる
  • 1つの口座のトラブルが他に影響しない
  • 家計と個人支出を明確に分離可能

あなたの管理スタイルに合った方法を選びましょう。

5.3 定期的なカード見直し

半年ごとの見直しチェックリスト

確認項目

  1. 利用頻度
    • 直近6ヶ月で1回も使っていないカードはないか?
    • メインカードとして使っているカードは最適か?
  2. 年会費対効果
    • 年会費以上の特典を受けているか?
    • ポイント還元やサービスで元が取れているか?
  3. ポイント有効期限
    • 失効しそうなポイントはないか?
    • ポイント交換先は最適か?
  4. カード特典の変更
    • 還元率やサービス内容に変更はないか?
    • より条件の良いカードが新登場していないか?
  5. ライフスタイルの変化
    • 引っ越しや転職で利用パターンが変わっていないか?
    • 結婚や出産などで必要な特典が変わっていないか?

不要なカードの解約判断基準

以下の条件に当てはまるカードは解約を検討しましょう。

  • 直近1年間で1回も利用していない
  • 年会費がかかるのに特典を活用していない
  • 同じような機能のカードが他にある
  • ポイント還元率が他のカードより明らかに低い

ただし、以下の場合は解約を慎重に検討すべきです。

  • 長期保有でステータスが上がっている
  • 将来的にランクアップを目指している
  • 年会費無料で維持コストがかからない
  • 旅行保険など特定の場面で必要

6. こんな人にクレジットカード5枚持ちは向いている

5枚持ちが向いている人の特徴を整理しました。自分が当てはまるか確認してみましょう。

6.1 5枚持ちに向いている人

しっかり家計管理ができる人

  • 毎月の収支を把握している
  • 計画的に買い物をする習慣がある
  • 支出をカテゴリ別に管理できる
  • 家計簿アプリやエクセルで記録している

ポイントや特典を最大限活用したい人

  • ポイント還元率の違いを理解している
  • 用途に応じて最適なカードを選べる
  • ポイントの有効期限を管理できる
  • 年間でどれだけポイントを獲得したか把握している

多様な利用シーンがある人

  • ネット通販を頻繁に利用する
  • 海外旅行や出張が多い
  • コンビニやスーパーなど実店舗でもよく買い物をする
  • 公共料金やサブスクなど固定費の支払いが多い

複数カードの支払いを遅延なく管理できる人

  • カレンダーやアプリで期日管理をしている
  • 口座残高を定期的にチェックしている
  • 自動引き落とし前に必ず残高を確認する習慣がある
  • クレジットカード利用額を把握している

リスク管理意識が高い人

  • セキュリティ対策を理解している
  • 不正利用のチェックを定期的に行っている
  • 各カードの補償内容を把握している
  • 万が一のトラブル時の対処法を知っている

6.2 5枚持ちに向いていない人

以下に当てはまる人は、3枚以内の少枚数から始めることをおすすめします。

  • クレジットカードの請求日を忘れやすい
  • 支払いを延滞したことがある
  • 収支管理が苦手で支出額を把握していない
  • 複数の口座やアプリを管理するのが面倒
  • 衝動買いをしてしまう傾向がある
  • クレジットカードの利用明細を確認する習慣がない

6.3 5枚持ちを始める前のチェックリスト

5枚持ちを検討している方は、まず以下をチェックしてください。

準備チェックリスト

  • [ ] 現在のカードを問題なく管理できている
  • [ ] 家計簿アプリまたは管理ツールを使っている
  • [ ] 各カードの年会費と特典を理解している
  • [ ] 用途別のカード使い分けプランがある
  • [ ] 引き落とし口座の残高管理ができている
  • [ ] 緊急時の連絡先を把握している
  • [ ] セキュリティ対策を理解している

すべてにチェックが入れば、5枚持ちを始める準備ができています。


7. まとめ:自分に合ったクレジットカードの枚数と上手な使い分け

7.1 5枚持ちのポイント総括

クレジットカード5枚持ちは、ポイント還元の最大化、特典の多様化、リスク分散などのメリットがある一方で、管理の手間や支払い延滞のリスクも伴います。

メリットのまとめ

  • 用途別に最適なカードを選び、年間数万円のポイント獲得が可能
  • 旅行保険やショッピング保険を重ね付けでき、補償が充実
  • 支払いを分散させることで、リスクを軽減できる
  • ライフスタイルに合わせた柔軟な使い分けができる

デメリットのまとめ

  • 複数の請求日や利用明細を管理する手間がかかる
  • 年会費の総額が増加する可能性がある
  • 紛失・盗難時の対応が複雑になる
  • カードの審査に影響する可能性がある

7.2 最適な保有枚数の見極め方

クレジットカードの保有枚数は、あなたのライフスタイルと管理能力によって決まります。

保有枚数向いている人管理の難易度
1枚シンプルに使いたい人★☆☆☆☆
2〜3枚一般的な使い分けをしたい人★★☆☆☆
4〜5枚ポイント最大化・用途別管理をしたい人★★★★☆
6枚以上カードマニア・特殊なニーズがある人★★★★★

おすすめの始め方

  1. まずは2枚から始める(メインカード + サブカード)
  2. 管理に慣れたら3枚目を追加(特定用途専用)
  3. さらに用途を細分化したい場合に4〜5枚に増やす

7.3 賢い使い分けのための最終アドバイス

デジタルツールを積極的に活用する

  • 家計簿アプリで全カードを一元管理
  • カレンダーアプリで支払い期日を管理
  • 各カード会社のアプリで利用通知を設定

定期的な見直しを習慣化する

  • 月1回:利用明細の確認と不正利用チェック
  • 半年に1回:カードの利用状況と年会費対効果の見直し
  • 年1回:ライフスタイルの変化に合わせたカードの入れ替え検討

セキュリティを最優先する

  • 持ち歩くカードは最小限に
  • 暗証番号は各カードで異なるものを設定
  • 不正利用検知サービスを活用
  • 定期的なパスワード変更

7.4 最後に

クレジットカード5枚持ちは、適切に管理できれば大きなメリットを享受できる保有方法です。しかし、無理に5枚持つ必要はありません。まずは2〜3枚から始めて、管理に慣れてから徐々に増やしていくのが賢明です。

大切なのは、カードの枚数ではなく、自分のライフスタイルに合った使い方ができているかです。この記事で紹介した管理術やチェックリストを参考に、あなたに最適なクレジットカード活用法を見つけてください。

計画的で賢いクレジットカード利用により、ポイント還元や特典を最大限に活用し、より豊かで便利な生活を実現しましょう。


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この記事のポイント

  • 日本人の平均保有枚数は3枚、5枚以上持つ人は約12%
  • 5枚持ちはポイント最大化、補償充実、リスク分散のメリットあり
  • デメリットは管理の手間、年会費、延滞リスク
  • 用途別の使い分けと定期的な見直しが成功の鍵
  • 管理ツールやアプリを活用して効率的に管理しよう