90歳でもクレジットカードは作れる?審査に通るポイントと高齢者におすすめカード5選【2025年最新】


はじめに

キャッシュレス化が急速に進む現代、クレジットカードは生活インフラの一部になっています。その中で「90歳でもクレジットカードは作れるの?」と疑問に思う方は少なくありません。

結論から言えば、一定の条件を満たせば90歳でもクレジットカードを作ることは可能です。

本記事では、90歳でも発行可能な理由、審査を通すための具体的なコツ、高齢者に優しい安心・安全なクレジットカードを5枚厳選して紹介します。年金受給者やご家族の方も参考になるよう、申込条件から注意点まで詳しく解説します。


① はじめに:90歳でもクレジットカードは持てる?

現在のキャッシュレス化と高齢者世代の動向

現在、日本ではキャッシュレス決済比率が30%を超え、シニア世代のキャッシュレス利用も拡大しています。特に高齢者にとって、クレジットカードは「支払いの簡便さ」や「ポイント還元」「不正利用時の補償」が魅力です。

重い財布を持ち歩く必要がなくなり、オンラインショッピングも楽しめるようになるため、生活の質が向上します。

クレジットカードの年齢制限の実態

実際、カード会社の多くでは「年齢上限」を設けていません。多くのクレジットカードは申込条件として「18歳以上で安定・継続した収入があること」と記載されています。

つまり、90歳でも条件を満たせば問題なく発行可能ということです。

ただし、年齢が高くなるにつれて審査が厳しくなる傾向はあります。これは年齢そのものが問題なのではなく、返済能力や健康リスクなどが考慮されるためです。しかし、適切な準備と条件を整えれば、90歳でも十分に審査通過の可能性があります。


② 90歳でもクレジットカードを作れる理由

1. 年齢よりも重視されるのは「返済能力」

クレジットカードの審査基準では、年齢そのものは重要ではありません。むしろ、**「安定した収入があるか」「返済能力があるか」**が判断の中心です。

カード会社が最も懸念するのは「貸し倒れリスク」、つまり支払いが滞ることです。そのため、年齢に関わらず、毎月確実に支払いができる能力があるかどうかが審査の核心となります。

2. 年金受給者や資産保有者も対象

会社員や自営業でなくても、年金収入も「安定した収入」として認められます

実は多くのカード会社が、年金収入のみの方でも申込可能としています。90歳であっても、年金、預金、家族からの支援、継続取引実績などが信用の裏付けになります。

特に以下のような状況は審査でプラスに働きます。

  • 国民年金や厚生年金を安定して受給している
  • 銀行口座に一定の預金がある
  • 過去にクレジットカードやローンの延滞がない
  • 家族の経済的サポートがある

3. 審査通過率の実情

カード会社全体の平均審査通過率は約25〜30%といわれますが、流通系カード(イオンカードや楽天カードなど)はより審査が柔軟で、高齢者にも門戸が広い傾向にあります。

流通系カードは自社店舗での利用促進を目的としているため、比較的幅広い層に発行する方針を取っています。一方、銀行系やステータスカードは審査基準がやや厳しい傾向があります。


③ 90歳の方が審査に通るためのコツ

審査通過率を高めるためには、以下の5点が重要です。

1. 虚偽申告をしない

住所・年金額・職業欄などに誤りがあると自動的に審査落ちします。

カード会社は信用情報機関を通じて申告内容を確認するため、虚偽の情報はすぐに判明します。正直に正確な情報を記入することが最も重要です。

2. 多重申し込みは避ける

短期間に複数のカードに申し込むと「資金に困っている」と判断される可能性があります。

申込情報は信用情報機関に6ヶ月間記録されるため、1社ずつ丁寧に申し込むことをおすすめします。一度に複数申し込むと、それだけで審査に悪影響を及ぼします。

3. 借入金や延滞を解消してから申請する

クレジットヒストリー(信用情報)はすべてのカード会社で共有されています。

過去に支払いの遅延や延滞があると、新規カードの審査に大きく影響します。もし未払いや延滞がある場合は、まずそれらを解消してから申し込みましょう。

4. 年金や資産を明確に記入する

「安定収入」としての評価が上がり、審査が通りやすくなります。

年収欄には年金収入を正確に記入し、預貯金がある場合はその旨も伝えることで、返済能力の証明になります。家族と同居している場合は、世帯収入として記載できる場合もあります。

5. キャッシング枠を申し込まない

ショッピング枠のみの申込みが、高齢者にはおすすめです。

キャッシング枠(現金借入機能)を希望すると、審査基準が厳しくなります。ショッピング利用だけであれば、必要ありません。キャッシング枠を「0円」または「希望しない」にすることで、審査通過率が向上します。


④ 90歳でも安心して持てるおすすめクレジットカード5選(比較表付き)

下記は高齢者・年金受給者でも入会しやすく、サポート体制が整った安全なカードを厳選しています。

カード名年会費特徴安全性・家族サポート機能
三井住友カード(NL)永年無料ナンバーレスで安心・対象店舗で最大5%還元家族利用の明細共有が可能、アプリ管理機能付き
JCBカードS永年無料スマホ即発行・Amazonやスタバで特典高齢者向けサポートデスク完備
イオンカードセレクト無料イオングループ優待・WAON機能付き店舗でサポート・家族カード無料
楽天カード永年無料楽天経済圏で高還元・最大3倍ポイントナンバーレス対応・利用通知アプリ導入
セゾンカードインターナショナル無料最短即日発行・モール利用で30倍ポイント家族カード無料・明細共有OK

各カードの詳細解説

  • 三井住友カード(NL) カード番号が券面に印字されていない「ナンバーレス」カードで、セキュリティ性が高いのが特徴です。コンビニやファミレスなど対象店舗でのポイント還元率が高く、日常使いに便利です。家族カードも発行でき、アプリで利用状況を共有できるため、ご家族の見守りにも最適です。
  • JCBカードS 日本発の国際ブランドJCBが発行するスタンダードカードです。国内での加盟店が多く、サポート体制も充実しています。高齢者専用のサポートデスクがあり、丁寧な対応が期待できます。
  • イオンカードセレクト イオングループでの買い物が多い方に特におすすめです。全国のイオン店舗でサポートを受けられるため、困ったときに直接相談できる安心感があります。公共料金の支払いでもポイントが貯まります。
  • 楽天カード 楽天市場をはじめとした楽天経済圏での利用でポイント還元率が高くなります。アプリで利用通知を受け取れるため、不正利用の早期発見が可能です。年会費無料ながら充実した機能を持つ人気カードです。
  • セゾンカードインターナショナル 最短即日発行が可能で、急いでカードが必要な場合に便利です。永久不滅ポイントが貯まるため、ポイントの有効期限を気にする必要がありません。家族カードも無料で発行できます。

これら5枚はいずれも「年齢上限なし」「年金収入可」「電話サポートや家族カード制度あり」といった特徴が共通しています。


⑤ クレジットカード利用時の注意点

1. 詐欺や悪用対策を徹底する

90歳代の場合、フィッシング詐欺や電話勧誘詐欺のリスクが高まります。

以下の対策を実践しましょう。

  • 公式アプリで決済通知をONにする:利用のたびに通知が届くため、身に覚えのない利用をすぐに発見できます
  • 不明メールは開かない:カード会社を装ったメールには注意が必要です。公式サイトから直接ログインする習慣をつけましょう
  • 利用限度額を低めに設定:月々の利用額に応じた適切な限度額に設定することで、万が一の被害を最小限に抑えられます

2. 架空請求メールの見分け方

カード会社を装った詐欺メールの特徴

  • 「今すぐクリック」など緊急性を煽る文言がある
  • メールアドレスが公式ドメインでない
  • 個人情報やパスワードの入力を求める
  • 日本語が不自然

怪しいメールを受け取ったら、メール内のリンクはクリックせず、カード会社の公式サイトから直接ログインするか、カード裏面に記載された電話番号に問い合わせましょう。

3. スマホ通知設定や利用制限設定の方法

多くのカード会社が提供する公式アプリには、以下のような便利な機能があります。

  • 利用通知機能:カード利用時に即座にスマホに通知
  • 利用制限設定:オンラインショッピングや海外利用を制限
  • 利用明細の確認:いつでもどこでも利用履歴をチェック

スマホの操作が難しい場合は、ご家族に設定を手伝ってもらいましょう。


⑥ 家族サポート機能と見守り活用術

家族カードの仕組みとメリット

家族カードは高齢者利用における最強の安心ツールです。本人が使った内容を家族が確認できる仕組みになっており、使いすぎや不正利用の早期発見にも役立ちます。

家族カードの主なメリット。

  • 本会員の限度枠内で利用管理できる:家族全体での使いすぎを防げます
  • 家族が支払い履歴をチェック可能:高齢の親の利用状況を子世代が見守れます
  • 不正利用時には家族も補償対象になる:万が一の際も安心です
  • 請求がまとまる:家族分の支払いを一本化でき、管理が楽になります

本会員が使い過ぎをチェックできる方法

家族カードの利用明細は本会員のカードと一緒に届くため、誰がいくら使ったかが一目瞭然です。定期的に明細をチェックすることで、予算管理がしやすくなります。

高齢者向け「使いすぎブロック」「明細通知」機能の活用法

また、「見守り通知」機能(三井住友カードなど)は、一定額利用時に家族スマホへアラートが送られるため安心です。

具体的な活用例

  • 月の利用額が3万円を超えたら通知が届く設定にする
  • 1回の利用が1万円を超えたら家族にも通知が行くようにする
  • オンライン利用を制限し、店舗利用のみに限定する

これらの機能を活用することで、高齢者の自立した生活を支えながら、安全性も確保できます。


⑦ クレジットカードを安全に長く使うために

定期的な明細チェックの重要性

長期利用を前提に、以下の習慣を身につけましょう。

カード利用明細を紙またはオンラインで確認し、不明な請求があればすぐカード会社に連絡しましょう。不正利用・重複請求をすぐに発見できます。

明細チェックのポイント

  • 毎月決まった日に確認する習慣をつける
  • 身に覚えのない請求はすぐにカード会社に連絡
  • 小額の不正利用も見逃さない(少額から試す犯罪者もいます)
  • 家族と一緒に確認する

暗証番号設定の工夫(誕生日を避ける)

家族の誕生日や電話番号など、推測されやすい番号はNGです。

以下のような暗証番号は避けましょう

  • 自分や家族の誕生日
  • 電話番号の一部
  • 連続した数字(1234など)
  • 同じ数字の繰り返し(1111など)

推測されにくい、しかし自分は覚えやすい番号を選びましょう。暗証番号は定期的に変更することも推奨されます。

更新時の注意事項と自動更新の仕組み

有効期限の切れたカードが自動更新される仕組みを理解し、再設定やサイン要求にも注意しましょう。

クレジットカードには有効期限があり、期限が近づくと新しいカードが自動的に送られてきます。新しいカードが届いたら

  • カード裏面にサインをする
  • 古いカードは処分する(ハサミで切断)
  • 公共料金などの自動引き落とし設定を新しいカード番号に更新する

アプリ管理を活用

スマホ操作が難しい方は家族に手伝ってもらい、「利用金額アラート」や「ロック機能」を設定しましょう。

カードを使わない時間帯(深夜など)は一時的にカードをロックする機能も便利です。これにより、万が一カード情報が漏れても被害を防げます。


⑧ まとめ:90歳でも賢く安全にキャッシュレス生活を

90歳であっても、年金受給者でも、条件さえ整えばクレジットカードを持つことは十分に可能です。

重要なのは以下の2点です。

  1. 家族と共有して使う:家族カードや見守り機能を活用し、安心して利用できる環境を整える
  2. 安全設定を確実にする:利用通知、限度額設定、暗証番号管理など、基本的なセキュリティ対策を徹底する

高齢者がクレジットカードを持つメリット

高齢者にやさしいカードを選ぶ:サポート体制が充実したカードを選択
安全性・見守り機能を活用する:家族と連携した利用で安心
不正利用を防ぐ仕組みを整える:通知機能や限度額設定を活用

高齢者がクレジットカードを正しく使うことは、キャッシュレス社会において自立支援と安心の両立を実現します。

おすすめカード比較と申し込みのポイント

本記事で紹介した5枚のカードは、いずれも高齢者に優しい設計になっています。

  • 三井住友カード(NL):セキュリティ重視の方に
  • JCBカードS:手厚いサポートを求める方に
  • イオンカードセレクト:イオンでの買い物が多い方に
  • 楽天カード:ネットショッピングを楽しみたい方に
  • セゾンカードインターナショナル:即日発行を希望する方に

申し込みの際は、審査に通るためのコツ(虚偽申告をしない、キャッシング枠を希望しない、年金収入を正確に記入するなど)を実践しましょう。

家族と協力して、安全・快適なキャッシュレスライフをスタートさせましょう。90歳からでも遅くありません。適切なカードを選び、正しく使うことで、より豊かで便利な生活が実現できます。


この記事のポイント

  • 90歳でも年金収入があればクレジットカードは作れる
  • 審査に通るには正確な情報記入とキャッシング枠を希望しないことが重要
  • 高齢者向けのサポート体制が整ったカードを選ぶ
  • 家族カードや見守り機能を活用して安全に利用する
  • 定期的な明細チェックと安全設定で不正利用を防ぐ