羽田空港は日本最大級の空港として、各ターミナルに豊富なラウンジ施設を擁しています。羽田空港には有料ラウンジも豊富。一方、クレジットカード専用のラウンジはありません。ただしゴールド以上(一部はプラチナ以上)のクレジットカードを持っていれば、提携している有料ラウンジに無料で入れる仕組みになっています。
この記事では、羽田空港で利用できるクレジットカードラウンジについて、最新の情報をもとに詳しく解説します。
羽田空港のクレジットカードラウンジとは?
羽田空港のクレジットカードラウンジとは、特定のクレジットカード会員が無料で利用できる空港内の休憩施設です。なお共有ラウンジは一部のクレジットカード会社と提携しております。
ラウンジの種類
羽田空港には以下の種類のラウンジがあります。
- 航空会社ラウンジ:JAL・ANAの上級会員やビジネスクラス以上の乗客が利用
- 有料ラウンジ(カードラウンジ):クレジットカード会員が無料利用可能
- プライオリティ・パス対応ラウンジ:特定のカードのプライオリティ・パス機能で利用
2025年の新展開
そんな上質なセンチュリオン・ラウンジが、2025年、ついに日本の羽田空港に開設されます。場所は、羽田空港第3ターミナル4階、出国手続き後のエリア。683㎡という広い空間に用意される座席数は122席で、日本の伝統や文化などを取り入れた内装に加え、日本の食文化を楽しめるダイニングフードやドリンクも提供予定です。
羽田空港ラウンジの種類と各ターミナルの場所一覧
国内線第1ターミナル(JAL側)のラウンジ
■ POWER LOUNGE SOUTH
- 場所:2階 国内線出発ゲートエリア(南)・8-9番ゲート間
- 営業時間:6:00~20:30
- 特徴:「POWER LOUNGE SOUTH」は国内線の保安検査通過後のエリアにあり、出発時はもちろん、到着時にも利用できるラウンジです。施設内では、ソフトドリンクを自由に楽しむことができます。スタイリッシュな雰囲気と広々とした空間、滑走路が見える美しい景色が居心地の良い空間です。
■ POWER LOUNGE NORTH
- 場所:2階 国内線出発ゲートエリア(北)・16番ゲート隣
- 営業時間:6:00~20:30
- 特徴:国内線出発ゲートエリアの北側には、「POWER LOUNGE NORTH」があります。先述したSOUTHと同じ料金で、サービス内容もほぼ一緒。カウンター席や一人用のソファなどが充実していて、一人でも過ごしやすい空間です。
■ POWER LOUNGE CENTRAL
- 場所:1階 国内線到着ロビー
- 営業時間:6:00~20:00
- 特徴:到着時にも利用できる唯一のラウンジ
国内線第2ターミナル(ANA側)のラウンジ
■ POWER LOUNGE NORTH
- 場所:2階 保安検査場通過後の制限エリア内
- 営業時間:6:00~20:30
- 特徴:第2ターミナルの「POWER LOUNGE NORTH」は、保安検査場を通過した後のエリアに位置するラウンジです。ほかのPOWER LOUNGEと同様に、フリードリンクの利用が可能。搭乗口から少し離れた位置にあるため、時間に余裕があるときの利用がおすすめです。
■ エアポートラウンジ(南)
- 場所:2階 65番搭乗口付近
- 営業時間:6:00~20:30
- 特徴:「エアポートラウンジ(南)」は、国内線の65番搭乗口付近に位置するラウンジです。こちらもフリードリンクが利用できます。
■ POWER LOUNGE CENTRAL
- 場所:3階 レストラン&ショッピングエリア
- 営業時間:6:00~20:00
- 特徴:「POWER LOUNGE CENTRAL」はラウンジスペース以外に、別途料金を支払うことで利用できるシャワールームや多目的スペースも設けられています。特に多目的スペースはプライベート空間が確保できるため、化粧直しや荷物整理、仮眠や休息をとりたい場合におすすめです。
■ POWER LOUNGE PREMIUM
- 場所:国際線制限エリア内
- 営業時間:6:30~25:30
- 特徴:2025年1月現在、羽田空港のPOWER LOUNGEでは、第2ターミナルの「POWER LOUNGE PREMIUM」でのみ、オーダー制の軽食をとれるようになっています。
国際線第3ターミナルのラウンジ
■ SKY LOUNGE
- 場所:4階 出国手続き後エリア
- 営業時間:便に応じて変動
■ SKY LOUNGE SOUTH
- 場所:4階 出国手続き後エリア
- 利用条件:プライオリティ・パス専用
■ TIAT LOUNGE
- 場所:4階 出国手続き後エリア
- 利用条件:プライオリティ・パス対応
■ センチュリオン・ラウンジ(2025年開設予定)
- 場所:4階 出国手続き後エリア
- 営業時間:未定
- 利用条件:アメックスプラチナ・ビジネスプラチナ・センチュリオンカード会員専用
クレジットカードラウンジで受けられる主なサービス
フリードリンク・Wi-Fi・電源
■ 基本サービス
- フリードリンク:上記以外のPOWER LOUNGEではフリードリンク(ソフトドリンクのみ)を楽しめます。ソフトドリンクの種類は豊富で、コーヒー、紅茶、ジュース類が用意されています
- Wi-Fi:WIFIのネットワーク名は「HANEDA FREE WIFI」です。ラウンジ専用ではなく、空港の公共WIFIです。
- 電源設備:第2ターミナルの各POWER LOUNGEと同じで、全ての席に電源が完備されているので、電源がある席を探す必要はありません。
シャワー・軽食・アルコールの有無
■ シャワールーム
- POWER LOUNGE CENTRAL(第2ターミナル):有料でシャワールーム利用可能
- その他ラウンジ:シャワー設備なし
■ 軽食サービス
- POWER LOUNGE PREMIUM:オーダー制の軽食提供
- その他ラウンジ:以前まで利用できたクロワッサンなどの無料サービスは、新型ウイルスの影響によりサービス終了となった模様です。
■ アルコール類
- 基本的にはソフトドリンクのみ
- 一部ラウンジで有料のアルコール提供あり
羽田空港ラウンジを無料で使えるおすすめゴールドカード一覧
楽天プレミアムカード/ゴールドカード
■ 楽天プレミアムカード
- 年会費:11,000円(税込)
- 空港ラウンジ特典:国内主要空港ラウンジ無料利用
- プライオリティ・パス:楽天プレミアムカードでは、プライオリティ・パス会員カードを無料で発行できますが、2025年1月1日から空港ラウンジの利用は「年5回」までになると発表されているため、利用時には注意が必要です。
■ 楽天ゴールドカード
- 年会費:2,200円(税込)
- 空港ラウンジ特典:楽天ゴールドカードに関しては年間2回の範囲内で無料にてご利用可能です。毎年9月1日から翌年8月31日を1年間としてこの期間中に2回無料となります。3回目以降は各ラウンジの一般料金にてご利用可能。
三井住友カード ゴールド(NL)
■ 三井住友カード ゴールド(NL)
- 年会費:5,500円(税込)※年間100万円利用で翌年以降永年無料
- 空港ラウンジ特典:国内主要空港ラウンジ無料利用
- 特徴:年間100万円以上を利用すると、10,000ポイントをもらえます。毎年100万円利用ごとにポイントが付与されるため、年会費5,500円(税込)は実質無料です。ちなみに、一度年間に100万円以上利用すれば翌年以降の年会費はかかりません。
JCBゴールド
■ JCBゴールド
- 年会費:11,000円(税込)
- 空港ラウンジ特典:国内の空港ラウンジに加え、世界1,400ヵ所以上のラウンジをUS32ドルで利用できる「ラウンジキー」も利用できます。
- 保険:補償がプラチナランク並みに手厚いのが特徴で、海外旅行では最大1億円の付帯保険も。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド
■ アメックス・ゴールド
- 年会費:31,900円(税込)
- 空港ラウンジ特典:国内主要空港ラウンジ無料利用
- 注意点:2025年6月1日以降、アメックスカード全体で空港ラウンジ特典の対象空港が減少します。地方空港を中心に対象外となる空港が多く
ダイナースクラブカード
■ ダイナースクラブカード
- 年会費:24,200円(税込)
- 空港ラウンジ特典:国内主要空港ラウンジ無料利用
- 特徴:プレミアムな付帯サービス
その他主要カード
■ dカードGOLD
- 年会費:11,000円(税込)
- 空港ラウンジ特典:ラウンジ入口でdカード GOLD/dカード PLATINUMと当日のフライトチケットの半券をご提示ください。
■ エポスゴールドカード
- 年会費:5,000円(税込)※年間50万円利用で翌年以降無料
- 空港ラウンジ特典:国内19か所とハワイ ホノルルの空港ラウンジが無料で利用できます。国内は対象空港が少ないですが、このクレカのメリットは年間50万円以上の利用で翌年以降の年会費が無料なこと。
カードラウンジの利用方法と注意点
必要なもの(カード現物・搭乗券)
■ 利用時の必要書類
- 対象クレジットカード現物
- 当日の搭乗券または航空券
- ICチェックインの場合は当日の搭乗便名、行き先、出発時刻をご申告ください。Eチケットの場合は「eチケットお客様控え」をご提示ください。(エポスカードをお忘れになった場合、空港ラウンジはご利用いただけませんので、ご容赦ください。)
同伴者無料の条件・料金
■ 同伴者料金
- 基本料金:13歳以上1,100円(税込)、4~12歳550円(税込)、3歳以下無料
- プラチナカード以上:一部カードで同伴者1名無料
利用可能時間・混雑状況
■ 営業時間
- 第1ターミナル:6:00~20:30(POWER LOUNGE SOUTH/NORTH)
- 第2ターミナル:6:00~20:30(制限エリア内)、6:00~20:00(CENTRAL)
- 第3ターミナル:便に応じて変動
■ 混雑対策
- 満室時にはご利用いただけない場合がございます。あらかじめご了承ください。
- 時間に余裕を持った利用がおすすめ
各ラウンジのサービス比較・口コミまとめ
POWER LOUNGE各所
■ 共通サービス
- フリードリンク(ソフトドリンクのみ)
- 無料Wi-Fi
- 電源設備(全席完備)
- 新聞・雑誌
■ 座席タイプ
- 壁沿いにあるソファー席です。第2ターミナルのPOWER LOUNGEでも同じですが、椅子席よりは座り心地がいいからでしょうか、このソファー席は混雑していることが多いです。
- カウンター席(電源・USB完備)
- テーブル席
エアポートラウンジ(南)
■ 特徴
- こちらも第2ターミナルの南の端にあるため混雑しにくいのが特徴。ライティングも落ち着いた雰囲気なので、リラックスして過ごすことができます。
- 滑走路を見渡せる立地
SKY LOUNGE(国際線)
■ 利用体験
- 私は保有中の「ANA JCB ワイド ゴールドカード」を使って、羽田空港国際線の「SKY LOUNGE」を訪問しました。入室はクレジットカードと搭乗券を受付で見せるだけなので、非常にスムーズだワン!
主要ラウンジの口コミ・評価
■ POWER LOUNGE CENTRAL
- ラウンジからは、保安検査場が見えて、混雑状況を確認しながら、出発まで待つことができます。
- シャワールーム完備(有料)
- 到着時利用可能
よくある質問Q&A
年会費無料カードで入れる?
A: 基本的にゴールドカード以上が必要です。年会費無料の一般カードでは利用できません。ただし、エポスゴールドカードのように条件を満たせば年会費無料になるカードもあります。
プライオリティパスは使える?
A: 「SKY LOUNGE SOUTH」はプライオリティ・パス会員専用のラウンジです。プライオリティ・パスカードに関する詳細は各カード会社へお問い合わせください。第3ターミナルの一部ラウンジでプライオリティ・パスが利用可能です。
ラウンジ利用の裏ワザ・お得情報
■ 到着時利用
- POWER LOUNGE CENTRAL(第1・第2ターミナル)は到着時も利用可能
- 国際線到着後の休憩にも活用できる
■ 年会費実質無料化
- 三井住友カード ゴールド(NL):年間100万円利用で翌年以降永年無料
- エポスゴールドカード:年間50万円利用で翌年以降無料
■ 2025年の新情報
- アメリカン・エキスプレス「センチュリオン・ラウンジ」が羽田空港の第3ターミナルの4階に2025年7月にオープン予定です。
まとめ|羽田空港ラウンジを賢く使うコツ
選び方のポイント
- 利用頻度に応じたカード選択
- 年に数回:楽天ゴールドカード(年2回まで無料)
- 月1回以上:JCBゴールドや三井住友ゴールド
- ターミナル別戦略
- 第1・第2ターミナル:POWER LOUNGEシリーズを活用
- 第3ターミナル:プライオリティ・パス対応カードがお得
- コストパフォーマンス重視
- 三井住友カード ゴールド(NL):条件達成で実質無料
- エポスゴールドカード:インビテーション経由で無料
2025年の展望
羽田空港のラウンジ環境は2025年にさらに充実します。特に注目はセンチュリオン・ラウンジの開設で、アメックスプラチナカード会員には新たな選択肢が加わります。
また、各カード会社の特典見直しも進んでいるため、最新情報を定期的にチェックし、自分の利用パターンに最適なカードを選択することが重要です。
TL;DR(要約) 羽田空港では各ターミナルに豊富なクレジットカードラウンジがあり、ゴールドカード以上で無料利用可能。コスパ重視なら三井住友ゴールド(NL)、海外利用なら楽天プレミアムカード(制限あり)、プレミアム体験なら2025年開設予定のセンチュリオン・ラウンジを狙えるアメックスプラチナがおすすめです。