リード文（導入）

クレジットカード明細を見ていたら、毎月「980円」が引き落とされていてギョッとした、という人は少なくありません。

心当たりがない少額の継続請求は、サブスク（定期課金）であることも多ければ、不正利用や思い違いが原因になっているケースもあります。

この記事では、「クレジットカード明細に毎月980円という謎の請求がある」という悩みを持つ人に向けて、

• 980円請求でよくある原因・サービス例
• 自分の場合の正体を特定する具体的な確認ステップ
• サブスクだった場合の解約手順
• 不正利用の疑いがあるときの対処方法
• 今後同じトラブルを防ぐためのチェック習慣

を、順番にわかりやすく解説します。

「毎月980円くらいだから…」と放置すると、年間で1万円以上のムダにつながることもあるので、明細を開いた今のタイミングでしっかり原因を突き止めていきましょう。

クレジットカード明細の「980円」とは？よくあるケースから解説

クレジットカード明細に出てくる「980円」の正体は、多くの場合、何らかのサブスクリプションサービス（定期課金）か、有料オプション料金です。

特に、AmazonやApple、Googleなど大手サービスや、フードデリバリー・会員制サービスなど「一度登録して放置しがちなサービス」で設定されていることがよくあります。

毎月同じ日に引き落とされる少額請求が増えている背景

近年は音楽・動画・書籍・クラウドストレージ・フードデリバリーなど、多くのサービスが月額課金モデルを採用しています。

特にスマホアプリやオンラインサービスでは、無料お試し期間が終わると自動的に課金がスタートする仕組みが一般的で、ユーザーが解約を忘れてしまい「身に覚えのない少額請求」と感じるケースが増えています。

また、サブスク料金は500〜1,500円程度に設定されることが多く、心理的に「これくらいならいいか」と思いやすい絶妙な価格帯であることも、明細の見落としを生みやすい要因です。

なぜ「980円」に集中しやすいのか（サブスクの定番価格帯）

そのため、動画・音楽・電子書籍・クラウドストレージだけでなく、フードデリバリーの月額パス、オンラインサービスの会員費など、さまざまなジャンルで「980円前後のプラン」が用意されているのが実情です。

結果として、「クレジットカード明細に980円」という表記が非常に目立ちやすくなり、「同じような悩みを持つ人が多い金額」として話題になっています。

クレジットカードの980円請求で多い”代表的なサービス”

ここからは、毎月のクレジットカード明細に「980円」が出てくるときに、よく原因になっている代表的なサービス・ジャンルを整理します。

必ずしもすべてが980円ちょうどとは限りませんが、「約1,000円前後の定期課金」としてよく相談されるパターンです。

代表的なジャンル・サービスの例

※表はイメージ分類であり、特定のサービス名・金額を断定するものではありません。

Amazon関連（AMAZON DOWNLOADS 980円 など）の可能性

明細に「AMAZON」「AMAZON DOWNLOADS」「AMZN」などの表記があり、金額が数百円〜1,000円前後の場合、Amazon経由のデジタルコンテンツや一部サービス料金の可能性があります。

過去には、Amazonでのデジタル購入・サブスク利用が、利用者自身や家族の認識とズレていて「不明な請求」と感じられるケースも報告されています。

確認方法

• Amazonアカウントにログイン
• 「アカウントサービス」から「お客様の会員登録とサブスクリプション」を確認
• 「お支払い方法」などで継続中のサービスや過去の注文履歴をチェック

Apple／Googleなどアプリ・クラウド系サブスクの可能性（iCloud、Apple Music など）

iPhoneやAndroidスマホを利用している場合、Apple IDやGoogleアカウントに紐づいたサブスクリプションが原因となっていることも多いです。

例としては以下のようなサービスが挙げられます。

• クラウドストレージ（iCloud容量追加など）
• 音楽サービス
• アプリ内課金型の有料プラン
• 学習アプリ

確認方法

Appleの場合

Googleの場合

動画・音楽・電子書籍などエンタメ系サブスクの可能性（Kindle Unlimited など）

動画配信サービス、音楽聴き放題サービス、電子書籍の読み放題サービスなども、数百円〜1,000円前後の月額料金で提供されていることが一般的です。

特に「初月無料」や「数カ月無料」キャンペーンからそのまま継続課金に移行し、「無料期間だけのつもりだった」というケースは頻繁に起こります。

エンタメ系の場合、利用履歴や視聴履歴が一定期間残っていることが多いため、各サービスのマイページやアプリ内のサブスク管理画面を順番に確認していくと原因にたどり着きやすくなります。

フードデリバリーや会員制サービス（月額パス・会員費など）の可能性（menu pass など）

フードデリバリーや飲食系サービスでは、配達料金の割引や特典が受けられる月額パス・サブスク会員が提供されていることがあります。

登録時に「初月無料」「◯回まで送料無料」などの特典に惹かれて申し込んだものの、その後解約を忘れ、毎月定額が請求され続けているパターンが代表的です。

また、以下のようなサービスも同様に月額料金が発生します。

• フィットネス系のオンラインレッスン
• ビジネス系の会員サイト
• その他の会員制サービス

セキュリティソフト・ウイルス対策・その他月額サービスの可能性

パソコンやスマホのウイルス対策ソフト、VPNサービス、オンラインストレージなども、月額・年額で定期課金されることがあります。

これらは初回購入時にクレジットカード登録を行い、その後自動更新される仕組みのものが多く、「購入したこと」自体は覚えていても、「更新時期」や「更新金額」を忘れてしまいがちです。

注意点： セキュリティ関連は機能停止するとリスクがあるため、解約を検討する場合は代替策の有無も含めて慎重に判断する必要があります。

自分の「980円」の正体を特定する5つの確認ステップ

ここからは、実際にあなたのクレジットカード明細にある「980円」の正体を特定するための、具体的な手順を順番に見ていきます。

基本的には、「明細→アカウント→スマホ設定→キャリア・プロバイダ→カード会社」の順で絞り込んでいくイメージです。

ステップ1：まずクレジットカード明細の「利用先名・加盟店名」を細かくチェックする

最初のステップは、クレジットカード明細の詳細情報を丁寧に確認することです。

英字や略称で書かれているケースも多く、「AMZN」「APL*」「GOOGLE*」など、パッと見では気づきにくい表記になっていることがあります。

チェックポイント

• 毎月同じ日に980円が落ちているか
• 金額が毎回まったく同じか
• 利用先名の前後に何か文字や記号が付いていないか

これらを確認し、その名称をインターネットで検索すると、他の利用者が同じ表記について情報を共有しているケースもあります。

ステップ2：Amazon・Apple・Googleなど主要アカウントの定期課金を確認する方法

利用先名に心当たりが薄い場合でも、まずは自分がよく使う大手サービスのアカウントから確認していくのが効率的です。

各サービスの確認手順

これらの手順で、現在アクティブなサブスクリプションや、最近の注文履歴を確認できます。

ステップ3：スマホのサブスクリプション（iPhone／Android）設定画面から探す手順

スマホアプリ経由で申し込んだサブスクは、アプリ内ではなく、スマホ本体の「サブスクリプション設定」からまとめて確認できることが多いです。

特にゲームや学習アプリ、クラウド系の便利アプリなどは、アプリを削除してもサブスク契約だけが残るケースがあり、明細の謎の請求につながります。

確認手順

iPhone

Android

この画面で、利用中のサブスク一覧をチェックし、「980円前後のサービス」がないかを確認してみてください。

ステップ4：携帯キャリア決済・プロバイダ経由の料金を確認するポイント

クレジットカードではなく、携帯電話会社やインターネットプロバイダ経由の決済と組み合わさっているケースもありますが、クレジットカード明細に「キャリア名・プロバイダ名＋サービス名」として出てくることもあります。

この場合は、携帯会社やプロバイダのマイページ・請求明細を別途確認することで、各社経由で支払っているコンテンツサービスやオプション料金が把握できます。

確認すべきサービス例

• 動画配信オプション
• 音楽サービス
• セキュリティパック
• その他の有料オプション

特に、「まとめて請求」されている場合、思わぬところで重複契約になっていないかもチェックしておくと安心です。

ステップ5：どうしても特定できないときにカード会社へ問い合わせるときの伝え方

上記の手順を踏んでも980円の正体がわからない場合は、早めにクレジットカード会社のサポート窓口に問い合わせることをおすすめします。

問い合わせ時に準備する情報

• 不明な請求の発生日・金額・利用先名
• 毎月なのか、単発なのか
• 自分や家族に心当たりのあるサービスがないか

カード会社側で加盟店情報の詳細を確認し、どの事業者からの請求か教えてくれる場合があります。不正利用の疑いが強い場合は、その場でカード停止や再発行手続きの案内を受けられることもあるため、放置せず早めに相談することが大切です。

980円のサブスクだったときの解約手順

980円の請求が正規のサブスクであると判明した場合でも、「もう使っていない」「他のサービスに乗り換えた」ということであれば、速やかに解約するのが賢明です。

ここでは代表的なパターンに分けて、解約の流れのイメージを整理します。

Amazon系サービス（Kindle Unlimited など）の解約手順の流れ

Amazon関連のサブスクは、基本的にAmazonアカウントの「会員登録・サブスクリプション」画面から管理します。

一般的な解約手順

Kindle Unlimitedなどの読み放題サービスも同様に、専用ページから解約手続きが可能です。

Apple／Googleサブスクの解約手順の流れ

AppleやGoogleのサブスクは、「契約したアプリ内」ではなく「アカウント管理画面」から解約するのが基本です。

Appleの場合

Googleの場合

重要な注意点： この手順を踏むことで、次回以降の自動更新が停止されますが、解約後も「すでに支払い済みの期間の終了日までは利用が続く」ケースが多い点も押さえておきましょう。

フードデリバリーや月額会員サービスの解約で注意するポイント（更新タイミング・日割りなど）

フードデリバリーの月額パスや、オンライン・オフライン問わず会員制サービスを解約する際は、「更新タイミング」と「日割りの有無」が重要です。

注意すべきポイント：

• 月の途中で解約しても、日割りで返金されないことが多い
• 次回更新日ギリギリに解約すると、解約が間に合わず翌月分が課金されることがある

そのため、解約を決めたら早めに手続きし、解約完了メールやマイページ上のステータスが「解約済み」「自動更新オフ」になっているかを必ず確認しておくと安心です。

解約できたか確認するチェックポイント（メール・明細・アカウント画面）

解約手続きをした後は、本当に解約できているかを次のタイミングでチェックしましょう。

確認すべき3つのポイント

これらを確認することで、「解約したつもりなのに続いていた」という二重トラブルを防ぐことができます。

不正利用かもしれないと感じたときの対処法

明細やサブスク一覧を見てもまったく心当たりがない、家族にも確認したが誰も知らない、という場合は、不正利用の可能性も視野に入れる必要があります。

サブスクではなく不正利用の疑いがあるケースの見分け方

次のような場合は、不正利用やカード情報の流出が疑われます。

不正利用を疑うべきサイン

• 明細に複数の小口決済が短期間に集中している
• 自分が利用していない国・サービス名が記載されている
• 自分や家族のアカウント・サブスク一覧に該当するサービスが見当たらない

特に、同じ金額が複数の異なるサービス名で引き落とされている場合や、海外のショップ名らしき表記がある場合は要注意です。

すぐにカード会社に連絡すべきケースと準備しておく情報

不正利用が疑われる場合は、速やかにカード会社の窓口に連絡することが最優先です。

連絡時に準備する情報

• 不明な利用の日時・金額・回数
• 利用先名（明細に表示されている表記）
• 自分や家族に心当たりのある利用の有無
• カードの保管状況（紛失・盗難の有無など）

カード会社はこれらをもとに調査を行い、不正利用が確認された場合はカードの停止・再発行や、一部金額の補償に関する説明をしてくれます。

カード停止・再発行・返金の可能性の一般的な流れ

不正利用が疑われると判断された場合、一般的には次のような流れになります。

対応の流れ

重要な注意点： 補償の範囲や条件はカード会社やブランドごとに異なり、「一定期間内の申告が必要」「暗証番号の管理状況」などが影響する場合もあります。

疑わしい利用に気付いた段階で、できるだけ早く相談することが、損失を最小限に抑えるための重要なポイントです。

今後「謎の少額請求」を防ぐためのチェック習慣

一度980円の謎請求で不安な思いをしたのであれば、今後同じようなトラブルに遭わないための習慣づけも大切です。

毎月の明細チェックで見るべきポイント

クレジットカード明細は、「合計金額」だけでなく、次のような点を意識してチェックしましょう。

明細チェックのポイント

• 毎月まったく同じ金額で、利用先が同じものがないか
• 英字表記・略称の決済で、内容を把握していないものがないか
• 少額でも「何だったかな？」と感じるものがあれば必ず調べる

明細をこまめに確認する習慣をつけることで、不正利用の早期発見だけでなく、「使っていないサブスクの洗い出し」にもつながります。

サブスク契約時に必ずメモしておきたい情報（料金・更新日・解約方法）

新しくサブスクに申し込む際には、次の項目をどこかにメモしておくと、後から「これは何の980円だったか」が分かりやすくなります。

メモしておくべき情報

• サービス名・契約プラン名
• 月額料金・無料期間の有無
• 更新日（課金日）
• 解約方法が書かれているページのURLや場所

この情報をスマホのメモアプリや家計簿アプリなどにまとめておくと、年に一度「サブスク棚卸」をする際にも役立ちます。

家族・子どものアカウント利用で気をつけるポイント

家族でクレジットカードを共有していたり、子どもの端末に親のカード情報やアカウントを登録している場合、家族の利用が原因で980円の請求が発生していることもあります。

特に、アプリやゲーム内の課金、学習系アプリの有料コースなどは、子ども自身は「お試しのつもり」で登録している可能性もあります。

家族利用での対策

• ファミリー共有やペアレンタルコントロール機能を活用する
• 子どものアカウントには支払い情報を登録しない、または承認制にする
• 「何か有料のものを申し込んだら必ず報告する」というルールを家族で共有する

よくあるQ&A（980円以外の少額請求にも触れる）

最後に、「980円」に限らず少額請求全般について、よくある疑問をQ&A形式で整理します。

Q1. 300円・500円など、他の少額請求も同じように確認すべき？

A. 金額にかかわらず、「身に覚えのない請求」があれば、980円と同様の手順で確認することが重要です。

比較的少額であっても、長期間放置すると合計額は大きくなり、不正利用の場合は被害が拡大する可能性があります。

少額だからといって見逃さず、気になる請求はすべて確認する習慣をつけましょう。

Q2. 「一度だけ」ではなく「毎月」引き落とされる場合の考え方

A. 単発の利用であれば、どこかのショッピングやサービス利用の可能性もありますが、「毎月同じ金額」で引き落とされている場合は、サブスクか継続課金である可能性が高いです。

放置しても自然に止まることはほとんどないため、「定期的に続く請求」は必ず原因を突き止め、不要であれば解約・停止の手続きを取りましょう。

毎月請求の特徴

• 必ず同じ日に引き落とされる
• 金額が毎回同じ
• 明細の利用先名が一定

Q3. 複数の少額サブスクをスッキリ整理するコツ

A. 知らないうちに複数のサブスクに加入していて、合計額が大きくなっているケースも珍しくありません。

整理方法のおすすめ

こうした見直しを定期的に行うことで、「クレジットカード明細に謎の980円が…」という不安を減らし、家計の無駄も抑えることができます。

まとめ：クレジットカードの980円請求は早めの確認と対処が重要

クレジットカード明細に出てくる「毎月980円」の請求は、多くの場合、サブスクリプションサービスの自動課金です。

しかし、放置すると年間で1万円以上の無駄遣いになるだけでなく、不正利用の可能性も否定できません。

この記事のポイントまとめ

• 980円はサブスクの定番価格帯で、様々なサービスで採用されている
• Amazon、Apple、Googleなどの主要サービスから確認するのが効率的
• スマホの設定画面からサブスク一覧を確認できる
• 解約手続きは早めに行い、必ず完了確認をする
• 不正利用の疑いがあれば即座にカード会社に連絡
• 毎月の明細チェックとサブスク管理が予防の鍵

最後に、クレジットカードは便利な決済ツールですが、計画的な利用が重要です。定期的に明細をチェックし、不要なサブスクは早めに解約することで、安心してクレジットカードを活用できるようになります。

この記事を参考に、あなたのクレジットカード明細の「謎の980円」の正体を突き止め、賢くサブスクを管理していきましょう。