「PayPayで支払いできますか?」
会計時に、現金しか対応していないとお客様に伝えた瞬間、気まずい空気になった経験はないでしょうか。
日本のキャッシュレス決済比率は年々上昇しており、美容室でもキャッシュレス対応が進んでいます。つまり、現金のみで営業している場合、競合他店にお客様を奪われるリスクがあるのです。
しかし、いきなり導入するわけにもいきません。
「手数料・端末代はいくらかかる?」
「Airペイ、Square、PAYGATE…結局どれがいいの?」
比較サイトを見ても、どれが自分の店に本当に合ったサービスなのか、判断しにくいですよね。
本記事では、美容室オーナーが抱えている疑問を一つひとつ整理し、経営規模や客層に合った決済サービス選びをお伝えします。
結論、美容室でおすすめのキャッシュレス決済は「Square」・「Airペイ」・「stera pack」・「PAYGATE」の4種類から現在の経営状況に合わせて選択するのがおすすめです。
| Square | Airペイ | stera pack | PAYGATE | |
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どんな人に おすすめか? | 個人サロンや独立直後でとにかく初期費用をかけずにすぐ始めたい人 | 少額決済が多く交通系ICの利用頻度が高い店舗、決済手段の多さをアピールしたい人 | トラブル時の手厚いサポートと安心感を最優先したい人 | 多店舗展開しており、詳細な経営分析を行いたい人モバイル通信が内蔵している端末の使用を検討している人 |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
- 手数料・端末代・月額費用など、導入にかかるコストの全体像
- キャッシュレス決済を導入するメリットとデメリット
- オーナーがやりがちな失敗事例と、後悔しない選び方のポイント
- Square・Airペイ・stera pack・PAYGATEの4社を業態別に徹底比較
- 故障・入金遅延・解約など、緊急時の対処法
本記事を読み終えるころには、お店にぴったりなキャッシュレス決済を導入できるだけではなく、メリットやデメリット、導入にかかるコストやトラブル対応について理解できます。
【経歴・実績】
・同志社大学経済学部卒
・決済導入支援SaaS『Apps』を開発
・Appsの流通総額が4年で100億円を突破

美容室がキャッシュレス決済を導入するべき理由
美容室へのキャッシュレス決済導入は、「あれば便利」から「ないと不便」になりつつあります。その理由を、実際のデータと来店されたお客様の声をもとに解説します。
美容室に限らず、キャッシュレス決済は、導入することで売上が上がりやすいです。
キャッシュレス決済の普及率が上昇傾向にある
経済産業省の発表によると、2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%(162.7兆円)に達しており、年々上昇傾向にあります。
決済手段の内訳を見ると、クレジットカードが主流です。しかし、注目すべきはコード決済の急成長。
コード決済の利用額は、2018年の0.2兆円から2025年には16.6兆円へと急拡大しており、件数ベースでは全決済件数の約31%を占めるなど、利用シーンの広がりが数字にも表れています。

さらに、政府はこの流れを加速させる方針を打ち出しています。経済産業省は、キャッシュレス決済比率を2030年までに国内指標で65%にするという中間目標を掲げており、最終的には80%を目指す方針です。
キャッシュレス決済はすでに国民の約6割が使う主要な支払い手段となってきています。今後さらに普及が進むため、店舗側も早急に整えるべき課題です。
現金のみ営業だと客離れのリスクがある
最近はスマホ一つで決済が完結するため、来店したお客様が「現金を持ちあわせていなかった」という事例も増えてきました。
実際に、SNS上にはこのような声が上がっています。
こうした不満や不便さがあると、別の店を選ぶという判断に直結しかねません。美容室はリピーターで経営が成り立つため、支払い時のネガティブな体験は痛手になります。
中井現金のみの対応では、来店するお客様を取りこぼす可能性があるのです。
【美容室向け】おすすめの決済サービス4選
キャッシュレス決済を導入する際、「どのサービスを選べばいいのか?」という悩みを持つ店舗が増えています。比較サイトを読んでも美容室やサロンという業態に特化した判断軸が見えにくいのが実情です。
ここでは、サロンの規模や運営スタイルに合わせて4社をまとめました。
| Square | Airペイ | stera pack | PAYGATE | |
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| 最適なサロン業態 | 個人・一人・独立直後 | 自宅・出張・全世代対応 | 中規模・コスト重視 | 多店舗・分析重視 |
| 主なメリット | 導入がとにかく早い、固定費0円 | 81種類以上の圧倒的な対応ブランド数 | 手数料が業界最安水準、端末がスタイリッシュ | スマレジ連携、4G内蔵でWi-Fi不要 |
| 月額費用 | 0円(オプション機能利用時は別途費用あり) | 0円 | 初年度0円 / 2年目以降 3,300円(年間売上3,000万円以上なら永年0円) | 0円 |
| 端末費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 3,300円 (条件により無料プランあり) |
| 決済手数料 | 2.5%〜 ※年間キャッシュレス決済額3,000万円未満ので、主要カードブランドによる対面決済であることが条件 | 0.99%〜 | 1.98%〜 | 1.98%〜 |
| 入金サイクル | 最短翌営業日、三井住友銀行・みずほ銀行なら翌営業日。その他は週1回 | 月3回もしくは月6回、銀行によって回数が異なる。 | 最短2営業日後。入金サイクルは毎日、月6回、月2回など選択が可能 | クレジットカード・銀聯・電子マネー決済の入金は月2回で、1回目は当月15日締め当月末払い、2回目は当月末締め翌月15日払い |
| POS連携 | POSレジ内蔵 | POSレジ内蔵(簡易レジ機能)/ Airレジ連携可能 | POSレジ内蔵 | POS連携可能 (スマレジ別途必要) |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
時期によっては、端末代が0円になるキャンペーンもあります。
そのため、申し込み前に各社の公式サイトで最新情報を確認するのがおすすめです。
キャッシュレス決済サービス選びで見るべきポイント
実際に導入してみて、「思っていたのと違った!」を防ぐためにも、次の4つのポイントを確認しておきましょう。
それぞれのポイントを順番に解説します。
トータルコストを見る
キャッシュレス決済の導入コストは、手数料だけではありません。次の項目を合算したトータルコストを比較するのが重要です。
- 初期費用(端末購入料):0円〜数万円(サービスによって大きく異なる)
- ランニングコスト(決済手数料):売上の約1.98%〜(サービス・決済ブランドによって異なる)
- 振込手数料:0円〜数百円/回
- その他経費:レシートロール代、端末の修繕費など
手数料が安くても月額費用や振込手数料が重なって、割高になるケースもあります。月間売上をもとに、実際に手元に残る金額をシミュレーションしてみるのがおすすめです。
人気のキャッシュレス決済端末4社の具体的なトータルコストは、次のとおりです。
ここでは1ヶ月に100万円の売上を想定しています。
| Square | Airペイ | stera pack | PAYGATE | |
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| 初期費用(端末購入料) | 0円 | 0円 ・iPadは自分で用意が必要(50,000円) ・紙のレシート発行に対応する予定のお店はプリンターが必要になる(56,000円〜) | 0円 | 39,600円 (台数限定で無料になる場合も) |
| ランニングコスト(決済手数料) | 25,000円〜37,500円 | 9,900円〜32,400円 | 19,800円〜32,400円 | 19,800円〜32,400円 |
| 月額使用料 | 0円 | 0円 | 3,300円 (初年度および年間のキャッシュレス決済の売上が3,000万円以上の場合は無料) | 3,300円 |
| その他経費 | 0円 | 0円 | 0円 (三井住友銀行以外の銀行は振込手数料が220円) | 0円〜 (オプションによって必要な機能がつけられる) |



サービスによって異なりますので、現在の経営状況に応じて検討してください。
客層に合わせた決済ブランドが使える
導入前に確認しておくべきなのが、店舗を利用するお客様が、どの決済ブランドを使用されているかです。
理由は、客層によって決済ブランドが異なる傾向があるからです。
- 若年層(20〜30代):PayPayや楽天PayなどのQRコード決済
- シニア層・主婦層:SuicaやPASMOなどの交通系ICや、WAONといった流通系電子マネー
- 訪日外国人:Alipay(アリペイ)、WeChat Pay(ウィーチャットペイ)など海外で普及する決済手段
これらの傾向から、次のポイントで決済サービスを選ぶのがおすすめです。
| 美容室の特徴 | おすすめの決済サービス |
| 若年層が多い | Square・Airペイ |
| シニアや主婦層が多い | Airペイ・stera pack |
| 外国語にも対応したインバウンド客の割合も占めている | Airペイ |
| 高単価メニューが多い、法人利用が多い美容室 | PAYGATE・stera pack |
現在の顧客層と来店動線を振り返りながら、必要な決済ブランドが網羅されているサービスを選びましょう。
入金サイクルと資金繰りに問題がない
来店されたお客様がキャッシュレスで支払った代金は、口座に反映されるまでタイムラグが発生します。
早い会社では最短翌営業日に入金されますが、月2回の入金サイクルで設定している会社では支払いまでに2〜3週間かかることもあります。
決済サービスの入金サイクルの違いは、次のとおりです。
| サービス名 | 入金サイクルの特徴 |
| Square | 最短翌営業日 |
| Airペイ | 月3回 または 月6回 |
| stera pack | 月2回 または 月6回 |
| PAYGATE | 月2回 |



材料費の支払いや家賃の引き落としが重なる時期に手元資金が不足しないよう、導入前に入金スケジュールをしっかり把握しておきましょう。
サポート体制が充実している
不測のトラブル時の体制が整っているかは、サービスを選定するうえで見落とせないポイントです。
次の点を事前に確認しておきましょう。
- 店舗の営業時間中にサポートセンターと連絡が取れるか
- 端末が故障した際の補償・代替機対応はどうなっているか
- スタッフが操作に迷ったとき、すぐ参照できるマニュアルやFAQが整備されているか
実際に決済サービス4社を比較します。
| Square | Airペイ | stera pack | PAYGATE | |
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| サポート体制の特徴 | 電話対応は平日のみ。 端末故障の申請は専用フォームから 24時間可能。 | 夜23時までと夜間対応が充実しており、 忙しいサロン業務の合間に問い合わせやすい。 | 24時間365日受付体制が完備。 契約期間中の端末故障は無料で修理・交換。 レシートロール紙も無料で何度でも発注可能。 | 深夜・早朝営業のサロンでも安心の24時間電話対応。 |
個人サロンや少人数体制の美容室ほど、トラブル対応に割ける時間は限られています。
手数料の安さだけでなく、困ったときに頼れる体制があるかどうかも、サービス選びの大切な判断材料です。
キャッシュレス決済を導入する5つのメリット
美容室がキャッシュレス決済を導入することで期待できるメリットが5つあります。
導入をされていない方は、次のメリットを参考に導入を検討してみてください。
客単価の向上やリピートにつながる
「トリートメントも追加したいけど、手持ちが足りないかも」
「シャンプーが気になるけど、現金が足りないから今日はいいや」
こうした心理的なブレーキが、キャッシュレス決済の導入することで、解決できます。
手持ちの現金を気にせずサービスを選べる環境になったことで、当日のメニュー追加や店販商品(シャンプー・ワックスなど)の提案が通りやすくなります。
つまり、客単価の向上が期待できるのです。
さらに、クレジットカードやQRコード決済の多くは、「dポイント」や「楽天ポイント」といったポイントが付与される仕組みです。来店するお客様が普段貯めているポイントに対応していると、「ポイントが貯まるからこのお店にしよう」というきっかけになります。



ポイント目当てで選んでもらえるケースことも増えて、新規獲得にもつながります!
会計業務の効率化ができる
キャッシュレス決済の導入で、会計業務の効率化につながります。
現金払いの場合、お釣りの準備・受け渡し・金額の確認といった作業が、キャッシュレス化によって時間が短縮されるのです。
これにより、次のお客様をお待たせする時間が減るので、予約が詰まっている日でも円滑にまわせます。
さらに、釣り銭の渡しや数え間違いによる現金の過不足リスクも減ります。これにより「100円が足りない」といった小さな損害の積み重ねも、キャッシュレス決済の導入で防げます。
結果的に、施術や接客により多くの時間を使えることになるのです。



お客様とのコミュニケーションに集中ができ、リピート獲得に貢献できますよ!
現金管理の手間とコストが軽減される
キャッシュレス決済の導入で、現金管理にかかる手間とコストの削減につながります。
まず、レジの準備金は最低限の両替で対応できるようになります。両替の回数を減らせるほか、銀行での両替手数料の削減が可能です。
銀行の両替手数料も値上がりが続いているため、毎月積み重なれば無視できない金額になります。
また、閉店後に大量の小銭を数えて売上を照合する作業が減るんです。キャッシュレス決済を導入すると、取引データが自動的に記録されるため、正確な売上がすぐに確認できるようになります。
小銭の数が合わない際に、見つかるまで数え直すトラブルが減っていきます。
さらに、現金を扱う機会が減るため、受け渡しミスの低下にもつながります。
経営データを活用できる
キャッシュレス決済の導入で、経営戦略に使えるデータが集計できます。
POSシステムと連携することで、売上や客単価などの情報が自動で記録される仕組みになっています。つまり、実際に売れたメニューや売上が集中した時間や曜日の傾向を把握できるようになるのです。



今後の人気メニューの強化、閑散時間帯へのキャンペーン導入、スタッフのシフト最適化といった経営改善のヒントとなりますよ。
衛生面において利用するお客様に安心感を与えられる
キャッシュレス決済の導入で、店舗の感染症対策や衛生面において安心感を与えられます。
会計時にお札や硬貨を手渡しする場面で、神経質になるお客様も一定数いるんです。現金に触れる機会がないキャッシュレス決済であれば、お互いにとって安心できる会計が実現できます。
清潔感の印象をもってもらえるためにも、キャッシュレス決済の導入はおすすめの手段です。
総合的にみてキャッシュレス決済を採用するメリットは、顧客の新規獲得につながるだけでなく、リピーターを増やすためのデータ収集の一歩にもなるのです。
長期的に安定した経営を実現するためにもキャッシュレス決済の導入をおすすめします。
キャッシュレス決済を導入するデメリット
キャッシュレス決済を導入する前に把握しておくべきデメリットも存在します。
「知らなかった」で済まさないよう、事前にしっかり確認しておきましょう。
順番に解説します。
決済手数料が発生する
キャッシュレス決済を導入すると、売上に対して一定割合の決済手数料が差し引かれます。
金額は、利用しているサービスや決済ブランドによって異なり、約1.98%〜3%程度です。
一見小さく感じるかもしれませんが、利益ベースで考えると大きな影響になります。
- 売上:100万円
- 利益(10%):10万円
- カード手数料3%:3万円
- 手数料差し引き後の利益:7万円
3%といえども、実際は利益の30%が削られているのです。特に小規模サロンや独立直後で利益率が低い時期は、手数料の負担が経営を圧迫するリスクがあります。
さらに、契約しているサービスによって月額利用料や振込手数料が別途かかる場合もあります。手数料はもちろん、トータルコストで判断してください。
売上月から入金までにラグが発生する
キャッシュレス決済の売上は、お客様が支払った当日すぐに、口座へ入金されません。
決済データが処理された後、各サービスの入金サイクルに沿って振り込まれるため、口座へ入金されるまで数日から最長1ヶ月程度のラグが生じる場合があります。
キャッシュレス化が進むほど、売上はあるが、口座残高が少ない状態になりやすくなります。つまり、家賃や仕入れの支払い時期と入金のタイミングがずれると、資金繰りに苦しむ可能性があるのです。
導入する前に必ず入金サイクルを確認し、入金が早いサービスを選ぶ、もしくは、運転資金を手元に確保しておくなど事前に備えておくと安心です。
通信障害や端末トラブルのリスクがある
キャッシュレス決済は、通信障害や端末の故障といった予期せぬトラブルに遭遇するリスクがあります。
お客様を長時間待たせたり、近くのATMで現金を下ろしてきてもらったりなど信頼関係を損ねないよう対策しなければなりません。
万が一に備えて、「モバイル回線対応の端末を備えておく」といった通信障害対策も含めて検討するのが安心です。
キャッシュレス決済の導入は、不測のトラブルに遭う可能性があります。



ただし、事前に把握し対策を取ることで十分にコントロールできるので、メリットと天秤にかけながら、自店に合った形で導入を検討していきましょう。
【実体験】キャッシュレス決済導入にてありがちな失敗事例
キャッシュレス決済を導入する際に、運用面の確認が不十分なまま見切り発車してしまったケースは多いです。
ここでは、私のまわりで実際にあった失敗事例を2つ紹介します。
手数料が一番安いという点を基準に決済会社を選びました。しかし、入金が「月末締めの翌月末払い」
うちのサロンは現在キャッシュレスが8割を占めています。そのため、カラー剤の仕入れとスタッフ3人分の給料や家賃など、売上が入金される前に、支払いの対応が必要になるのです。
しかし、入金サイクルを確認しないまま進めたため、キャッシュアウトしかけて、慌てて自分の貯金からお店の口座に300万補填しました。
手数料の差よりも入金の早さで選んだほうがよかったです。
手数料の安さだけに注目してしまい、入金サイクルの確認を後回しにしてしまった事例です。その結果、毎月の固定支出と入金タイミングがずれて、資金ショート寸前に陥ってしまいました。



キャッシュレス比率が高い店舗ほど、入金サイクルの影響は無視できません。
POSレジと連動していない決済端末を使っていた時の話。
新規の髪質改善のお客様で、お会計が22,000円。ジュニアスタイリストの子がテンキーで「2,200円」と打ち間違えて、そのまま決済を通してしまったのです。
夜のレジ締めで発覚し、カルテの電話番号にかけても繋がらない。InstagramにDMも送ったけどブロックされてしまった経験があります。
材料費も高いメニューなので2万円近くの赤字は本当にきつかったです。すぐレジ連動の端末に切り替えました。
手動入力の端末だと、金額の打ち間違いを完全に防ぐことは不可能です。対策として、POSレジと連動した端末を契約し、メニュー金額が自動反映される仕組みを利用しましょう。



スタッフへの操作教育だけに頼るのではなく、ミスが起こらない仕組みを整えるのがおすすめです。
入金サイクルの見落としは、店舗の資金繰りに直結し、導入後の運用体制の不備はお客様との信頼関係にも影響します。経営サイクルと照らし合わせて、サービス選びや運用設計を考えていきましょう。
キャッシュレス決済サービスを導入する流れ
申し込みから使えるようになるまで、導入の流れをステップごとに整理しました。
事前準備をしっかり整えておくと、審査もスムーズに進みます。
事前準備として、次の書類が必要になります。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 営業許可書または美容師免許証
- 開業届の控え(法人の場合は登記簿謄本)
- 店舗実態がわかるもの(店舗の内外写真・メニュー表・公式サイトのURLなど)
書類審査の際、実際に営業している店舗であることを示すのが審査の鍵です。
同時に、通信環境の確認も行っておくとスムーズに導入できます。
各サービスの公式サイトから申し込みを行います。
フォームへの入力と書類のアップロードだけで手続きが完了します。
次に、加盟店審査です。Squareのように最短即日〜数日で審査が完了するものもあれば、最長で2ヶ月程度かかるなど、サービスによって異なります。
審査に無事通過すると、店舗で使用する決済端末が発送されます。到着まで時間がかかる場合がありますので、余裕を持って申し込んでおくのがおすすめです。
端末が届いたら、次の手順で初期設定を進めましょう。
操作はシンプルで、スマートフォンやタブレットがあれば対応できます。
- ①専用アプリのダウンロードとログイン
-
店舗で使用するスマートフォンまたはタブレットに、各サービスの専用決済アプリをダウンロードします。インストールが完了したら、申し込み時に登録したアカウント情報を入力してログインしましょう。
- ②POSレジとの連携設定
-
POSレジと連携する場合は、レジアプリを追加でダウンロードし、決済アプリとのアカウント紐付けを行います。連携が完了すると、会計金額が自動で決済端末に反映されるようになり、手動入力によるミスを防げます。
- ③端末のBluetooth接続
-
スマートフォン・タブレットのBluetooth設定をオンにして、決済端末とのペアリングを行います。接続が完了したら、実際に画面上で決済端末が認識されているかを確認しましょう。
- ④店舗情報・メニューの登録
-
アプリに店舗名やメニュー名、価格を登録します。施術メニューはもちろん、店販商品や回数券なども事前に登録しておくと、会計時の操作がスムーズになります。
設定が完了したら必ずテスト決済を行いましょう。実際に少額で決済処理を走らせ、次の点を一つひとつ確認します。
- 決済が正常に処理されているか
- レシートが正しく発行されるか
- 決済完了の通知メールが届いているか
- 返金・キャンセル処理が問題なく操作できるか
特に、返金・キャンセルの操作は、本番で焦らないよう事前に必ず練習しておきましょう。操作でわからない点が残っている場合、お客様を待たせたり、レシートが出なかったりなど信頼を損ねる原因になります。
実際の会計シーンを想定し、操作を体験しておくと営業中のトラブルにも落ち着いた対応ができます。
美容室のキャッシュレス決済サービスに関するよくある質問
最後に、キャッシュレス決済端末に関するよくある質問を各サービスごとにまとめました。
- 故障したときの緊急時の対応はどうしたらいいか?
-
故障時はSquareサポートへ連絡します。サポート窓口はメール・チャット・電話で受け付けており、保証期間内であれば無償交換対応が可能です。
また、即日対応が必要な緊急時には、スマートフォン単体で使える「スマホでタッチ決済」に切り替えることで、端末なしでも決済を継続できます。あらかじめアプリをインストールしておくと安心です。
- 予定よりも入金を早めることは可能か?
-
Squareのみ早めることが可能です。
「即時入金サービス」を利用すれば、売上金を24時間365日いつでも即時に受け取れます。ただし、入金額の1.5%の手数料がかかる点に注意してください。
- 決済端末の解約金はかかるのか?
-
解約金は、かかりません。
ただし、乗り換えキャンペーン適用中の場合、売上条件未達だと手数料無料特典が付与されないので注意しましょう。
- 追加で支払い方法を追加できるか?
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支払い方法は、管理画面から追加申請が可能です。(別途審査が必要)
なお、PAYGATEはスマレジのサポートに連絡し、追加申請を行います。
- 通信障害になった時はどうすれば良いか?
-
オフライン決済に切り替えることで、継続対応可能です。
オフライン決済を許可しておくことで、通信が途切れた状態でも現金およびカード決済を引き続き受け付けられます。
ただし、オフラインで処理した取引は、最初の決済から72時間以内にネットワークへ接続してアップロードする必要があります。もし期限を過ぎると売上を回収できなくなるため、復旧後は速やかに接続しましょう。
まとめ:美容室は今すぐキャッシュレス決済サービスを導入しよう!
キャッシュレス決済比率は、2025年時点で58.0%に達しており、日本政府は2030年までに65%という中間目標を掲げています。
この流れは今後も加速することが見込まれており、現金のみの対応では、機会損失のリスクが高まります。
美容室業界においても、キャッシュレス決済の導入は先送りにできない経営課題です。
本記事では、美容室向けのキャッシュレス決済サービスとして4社を紹介しました。それぞれの特徴を踏まえると、選び方の目安は、次のとおりです。
| Square | Airペイ | stera pack | PAYGATE | |
![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | |
どんな人に おすすめか? | 個人サロンや独立直後でとにかく初期費用をかけずにすぐ始めたい人 | 少額決済が多く交通系ICの利用頻度が高い店舗、決済手段の多さをアピールしたい人 | トラブル時の手厚いサポートと安心感を最優先したい人 | 多店舗展開しており、詳細な経営分析を行いたい人モバイル通信が内蔵している端末の使用を検討している人 |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
まずは店舗の客層や立地、規模、資金繰りのサイクルを整理したうえで、ぴったりなサービスを選びましょう。
また、国の補助金制度や各社のキャンペーンを活用することで、初期コストを抑えてスタートできる可能性もあります。



導入を検討している方は、各社の公式サイトで最新情報を確認してみてください。





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